AFS東海支部 広島旅行事前学習会・アンケート報告

 公益財団法人AFS日本協会は、特定の政治・宗教に偏らない非営利組織です。日本でのAFS活動は、1954年に初めて8人の留学生をアメリカに派遣して以来、現在まで留学・国際交流の活動を進めています。現在では日本全国77の支部で留学生の受け入れ、派遣、各種交流活動を行っています。

 はだしのゲンをひろめる会では「はだしのゲン」中国語翻訳者の坂東弘美さんの紹介により、2014年6月にAFS日本協会東海支部に「Barefoot Gen」を3セット寄贈しました。東海支部では留学生の広島旅行の事前学習会に「Barefoot Gen」を利用されています。

 このほどAFS東海支部から浅妻理事長あて届いたメール文と事前学習会アンケート報告を紹介します。

 

はだしのゲンをひろめる会 浅妻様

 AFS東海支部の服部です。お世話になっております。

 AFS東海支部主催の広島旅行事前学習会が7月23日に無事終了いたしました。今年は3回目になりますが(小さいものを入れると4回目)、浅妻さんと坂東さんのご協力でできたものと深く感謝しております。

 参加者20人のうち、留学生は7人でした。彼らにアンケート記入してもらいました。添付いたします。平和を願う強い気持ちが育っているように感じ嬉しく思いました。ご一読ください。

 

AFS東海支部 広島旅行事前学習会・アンケート報告

・開 日 =2016年7月23日

・東海支部 =ノルウェー、タイ、ドイツ、フランスの留学生が参加

・西三河支部=アメリカ、フィンランド、タイの留学生が参加

 

「はだしのゲン」を読んだことがありますか?

A君以外は全巻読んでいる。 A君は半分読んだ。

 

2 この漫画の中で素晴らしいと思うところはどこですか?

〇 原爆が最も興味ある部分だと思った。

〇 広島でなにが起こったかわかる。

〇 原子爆弾が落とされたとき、ゲンはお母さんを連れ(家の下敷きになった)家族を残したままにしなければならなかった。私たちにはそうすることは難しくてできないことだろう。

〇 一巻目の最後のところで、私たちは爆発による被害の状況を理解することができる。

〇 はだしのゲンを読むと、原爆が落とされたあとの人の苦しみがわかる。

〇 恐ろしい原爆のさまが目に見えるようにわかる。ひどい火傷をおった人々の絵は読み手に原爆の恐ろしさを感じさせる。

〇 ゲンのお母さんが出産するとき、医者も産婆もいなかった。だけど、ゲンがお母さんを助けた。

 

3 この漫画の中で、好きではないと思うところはどこですか?

〇 初の部分。描写がぞっとするほど恐ろしいので。

〇 とても怖いところがある。

〇 ゲンとその兄弟がいつもお腹を空かせていなければいけないところ。

〇 はじめ、テンポが遅すぎる。

〇 ほんとうの話なので悲しくても嫌いとは言えません。

〇 無回答

〇 ゲンと弟が人から物を盗むとき。

 

4 「はだしのゲン」のことをお友達に知らせたいですか?

B君以外は全員「はい」、B君は「少し」

 

5 広島の名前を日本に来る前に知っていましたか?

全員「はい」

 

 戦争のない平和で安全な世界を作るのに何が大切だと思いますか?

〇 他の人や、他の人との違いを受け入れることを学ぶこと。

〇 いっしょに戦いましょう。

〇 無回答

〇 互いに知ることを学ぶ。

〇 核がない平和な世界は不可能だと思いますが、核を持っている国の人に、「はだしのゲン」を読んでもらいたいです。

〇 世界の人々は互いに理解しあうために、異なった文化について学ぶべきです。

〇 みんなが平和の重要さをはっきり理解すること。

 

7 事前学習について思ったこと、なんでもどうぞ。

〇 すでに、学んだことがあることが分かった。

〇 戦争は全てのものをめちゃくちゃにしてしまいます。あなたの生活の中にいい時間を持つことをあきらめないで。

〇 「はだしのゲン」は日本の歴史を大変よく伝えてくれる。読者に平和の重要さを理解させる。

〇 僕はすでに原子爆弾によって生じた被害の全てを知っていた。だけど、この学習会に出席してそこに住んでいた人の考え方を知った。

〇 とてもよい事前学習だと思いました。

〇 無回答

〇 ゲンは日本の歴史を語るのによい話です。

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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