オークランド日本語補習学校から「はだしのゲン」感想文

NPO法人はだしのゲンをひろめる会 様

 『はだしのゲン』の寄付をありがとうございます。生徒の1人が感想文を書いてくれましたので、添付致しました。ぜひとも読んあげてください。

 先日、N先生のお話の中の引用で「戦争はどんなに優しい人でも鬼にする」という言葉(もし違っていたらすみません。)が、ものすごく戦争の恐ろしさを表現していると感じました。

みんなが優しい気持ちでいられるよう、平和であることがどんなに大事なことが痛感します。

平和は1人では成り立たないもの。少しでも多くの人が同じ気持ちになってもらえるよう願ってやまないですし、自分なりにそのために努力したいと再確認しました。

 ニュージーランド オークランド日本語補習学校

 

『はだしのゲン』を読んで(生徒の感想文)

 『はだしのゲン』は、原爆の恐ろしさを伝える日本唯一いや、世界唯一の漫画と言って良いでしょう。文字だと伝わりにくいかもしれませんが漫画なら絵を通して日本だけでなく世界中の人達に読んでもらうことが出来ます。

 しかし、最近日本の小・中学校ではあまり図書室などにおかれないところが増えています。主な原因は血がでたりする当時の残酷なシーンだそうです。確かに、自分の子供のためを思う親からみればもっともな話ですが、はだしのゲンにはそういうシーンがあるからこそ(けっして残酷なシーンがあるから良いと言っている訳ではない)原爆の恐ろしさを伝えることが出来るのではないかと僕は思います。

 このたびは、オークランド日本語補習学校に『はだしのゲン』日本語版を寄付して頂き、まことにありがとうございます。補習校というほどですから、補習校の子供達は日本語が得意な子供ばかりではありません。はだしのゲンには昔の言葉などが多くあります。なので今回はそういう人達のために英語版を寄付していただき本当にありがとうございます。僕の友達にあまり日本語の文章を読むのが得意でない子がいます。しかしその子は、『はだしのゲン』に興味があり、英語版を紹介したら、とても喜んでくれました。

 原爆の恐ろしさを詳しく、そしてリアルに伝えることの出来る本は、もうあまり、地球上に残っていません。僕の現地校でも、歴史の時間にちょこっと出てくるだけです。

 最近は、色々な国がまるで第三次世界大戦の準備をするかのように、核兵器を造ろうとしています。我々人間は地球のため、自分達のためにも、同じ悲劇を二度と起こさないように、今までの事を反省する必要があります。

 くどいかもしれませんが、はだしのゲンを寄付して頂き本当にありがとうございます。

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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