アラビア語版を寄贈したイエメン、イスラエル大使館からお礼状

「はだしのゲン」アラビア語版 第1巻・表紙

2017年2月27日
NPO「はだしのゲン」をひろめる会

 在日イエメン共和国大使館

  2017年2月22日(金曜日)付けのお手紙と「はだしのグン」の最初のアラビア語訳第1巻 をお送り頂き有難うございました。この素晴らしいグラフィックブックは本当によく原爆 の恐ろしさを描写しています。
私はいつの日か人類が目を覚まし、これを限りに核や核兵器を放棄して地球が平和にな るよう願っています。

イエメン大使  サミル・カミース
敬具

特定非営利活動法人 はだしのゲンをひろめる会
理事長   浅妻 南海江 様
拝啓
此の度は、尊い働きの一環として『はだしのゲン』のアラビア語翻訳本を御恵送賜り、誠に有難う御座いました。
誠に僣越ではございますが、もしかすると誤解があるのではないかと思い、お礼方々、お便りさせて頂きました。
イスラエルは中東の中でも一国だけ言語が異なっていまして、ヘブライ語が主で殆どの人は英語も使えます。ユダヤ教の言葉はヘブライ語なのです。
この地域は複雑でして、同じイスラム教圏でも、アラビア語、ペルシャ語、 トルコ語等が混じっています。
という事で御座いますが、イスラエルにもアラブ人もいますし、名誉領事館にもアラブ人が訪れて来ますから、蔵書として閲覧出来る様にさせて頂きます。
東北の震災の時、丁度私は国立アリエル大学で建築の講義をしていました。その結果テレビや新聞に追っかけられたのですが、日本からの情報の無さに情けない思いをしました。イスラエルからの救助の申し出に対して日本政府は一 週間ほつたらかしと言う状況で言いようのない歯痒さを覚えました。
放射能汚染の実態を明らかにせず、被害を膨らます結果になったことは痛恨の極みです。
唯一の被爆国であるが故の、放射能に対する命の尊さに敏感であるはずが、何と企業のエゴが全面に出て、一般国民の命は二の次になった事実は恥ずべき事です。何処かで、真実の情報が隠されて、結果、国民の命は守られない国は、国とは言えないと思います。
イスラエルと言う国は、国民の命を最優先で考える国です。一人が拉致されたらその一人をなんとしても取り返しにいきます。
浅妻様の尊い働きに敬意を評します。どうかお元気で目的が達成されます様に、そして、皆様に、豊かな祝福がありますように、心からお祈りしています。

敬具
イスラエル国名誉領事  三宗 司郎 拝

 

 

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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