活動

    はだしのゲンをひろめる会も参加している反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会が今年も8月3日から17日まで、石川県庁19階展望ロビーで「平和のパネル展」を開催しました。今年の展示作品は、日本原水爆被害者団体協議会制作の「原爆と人間」パネル30点、広島で救援活動された牧野俊介さんの体験絵画10点、志田弘子さんの友禅染絵2点です。

 展示会場に備えてあった「感想ノート」に記載された寄せ書きを以下に紹介します。

 

2017年 平和のパネル展 感想ノートの寄せ書き

  開催期間   2017年8月3日(木)~17日(木)

  開催場所   石川県庁19階展望ロビー

  主    催       反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会

  事 務 局       石川県生活協同組合連合会

 

<8月3日>

〇今年も8月がやってきました。ひとりでも多くの方がこのパネル展を見てくださいますように。胸がつまる思いです。忘れてはいけない。

<8月4日>

〇新聞やテレビでは原爆の状態は知りつつも直接、絵や写真を目の当たりに見て悲しい出来事は自分の心の中に受け止めて、日々の暮らしにいましめたいものです。

〇つるはむずかしかったけど、戦争は絵を見て、悲しいものだなと思いました。

 (滋賀県からおばぁちゃんのところに来ている)

〇原爆反対の国民が多いと思いますが、国の考えがわかりません。日本人として恥ずかしいです。

〇近所に住んでいる者です。たまたま2歳の娘と二人できました。娘にも戦争は絶対いけないということを伝えていきたいです。(まだまだ娘は幼くてわかりませんが・・・)

<8月5日>

〇病院に入院中、ラジオで知り、是非見てみたいと思いました。退院できましたので、来ました。折り鶴三羽ですが、おりました。

〇久しぶりに来ました。ヒバクシャは絶対にゆるさない!

 北朝鮮の「核」ミサイル開発糾弾! 

 アメリカ(日本、韓国)の戦争威嚇糾弾! ですね。

 被爆者団体の資料、おいておきます。

〇ぼくはせんそうはどうってこともないとおもっていました。でもあのはってあるやつを見てむかしの人はだいじな人や三さいぐらいの子どもとかもうしなってたいへんな目になっていたんだな、とおもいました。

〇わたしは、せんそうでおやをなくしたり、きょうだいをなくしたりした人がたくさんいたので、せんそうをしてほしくないと思いました。

<8月7日>

〇落ち着いて見ることができませんでした。戦争でなくなることは悲しいことですね。

〇祝yuan全世界和平!@中国

<8月8日>

〇広島出身です。祖父がドーム近くで亡くなりました。写真や絵を見て、あらためて被爆された方々の悲しみや苦しみを知り、胸が苦しいです。祖父は苦しみを知らないまま亡くなったことを逆に幸せだったかもしれないですね(骨も何も残ってなかったそうです)。

<8月9日>

〇今日何げなく展望台に立ち寄ったら原爆についてパネルがあり、広島、長崎で起きた悲劇について改めて思いました。私の息子は学校での登校日があるのに今日が長崎の原爆投下の日ということを知らず、このように子供達に何があったかを伝えていくことは大事だと思いました。いつかヒロシマの原爆ドームにもいってみたいです。

<8月10日>

〇I moved to Kanazawa one week ago and I really love it here. It is a beautiful city. I will definitely fold one thousand cranes before I leave!      Naonu Briidgeman

(一週間前に金沢に引っ越してきました。ここは本当に気に入っています。美しい街です。金沢を去る前に、絶対千羽の鶴を折るつもりです。)

〇わたしはせんそうでしんだ人は何人いるんだろうかとかなしい気もちになったと思います。わたしは石川県なので石川にはきてほしくないです。大人、おばあさんになるまでしにたくないです。わたしのおかあさんやおとうさんもなくしたくはありません。せんそうはしたくないです。(金沢市・森本小学校二年生)

<8月11日>

〇パネル展示、見に来ました。人が皆、幸せに生きるために必要なことですね。

〇わたしがもしゃしんのようにやけどをしたり、しんだりしたらわたしのおかあさんもおとうさんもかなしんだと思います。なので大人やおばあちゃんになるまでしにたくないです。せんそうはきてほしくないです。(小学2年生)

〇I have been here in Kanazawa for 3 months, I came to study Japanese culture and history. And it’s pretty sad what happened with the bombs. That shows how dangerous we can be, but also how powerful our willingness can overcome all these difficulties to be a strong country. I admire and respect all good persons in Japan and all who help in Asia exhibition. Thanks a lot.

(金沢に来て3ヶ月です。日本の文化と歴史を勉強するために来ました。原爆で引き起こされたことは本当に悲しいことです。このパネル展示は私たちがどんなに危険なことになるかを示していますが、私たちに意欲があれば、強い国になるためにこれらの困難を克服できるくらいの影響力もあります。私は日本の善良な人々とアジア博覧会を支援してくださるすべての人を称賛し尊敬します。ありがとう。)

〇今年も千羽鶴を持って来ました。昨年5月、広島へ行ってきました。勿論、鶴を持って。8月6日は私にとってとてもかなしい日です。広島、長崎での原爆投下でのたくさんの犠牲となられた人を忘れることなく本当の平和を願って、今日も又、鶴を折り始めます。

<8月12日>

〇夫の実家である金沢に、お盆休みに帰省し、県庁屋上(注:最上階)の展望台をみたくて、やってきました。折りしも3日前、旅行で韓国へ行ったばかり。この写真、展覧会は、私に北朝鮮と韓国の国境間にある非武装地帯:DMZで感じた戦争がいつ起こるかという緊張感を思い起こさせ、とても心が痛みました。幸せに生きることの有難みを痛感しております。ご冥福をお祈り申し上げます。

〇兵庫県加古川市からやって来ました。世界平和でありますように。

〇世界が平和でありますように。

<8月13日>

〇世界平和に感謝します。I think to you!

<8月14日>

〇おなかがすくことは幸せなことです。

<8月15日>

〇日本が平和でいられますように、日本が平和で暮らせますように。

〇Peace = 平和

 Peace is the most important! 

(平和が一番大切!)

〇何度みてもグッとくるものがあります。今また戦争の足音が?考えすぎですかね。

 平和は自分達がつくるもの、与えられるものではないですね。

 

<8月16日>

〇何度みてもグッとくるものがあります。今また戦争の足音が?考えすぎですかね。平和は自分達がつくるもの、与えられるものではないですね。

〇私はこの平和パネル展を毎年見にきています。やっぱり涙が出てきます。幼い子供まで犠牲にするなんてムゴイです。かわいそうでたまりません。来年も平和パネル展、見にきます。

〇原爆、核兵器反対もその通りですが、それよりも大事なものがあります。平和な心、清浄な心です。この心には放射能もとどかない。

 

<8月17日>

〇おり紙でつるを作ろうとしたら、おり紙がなかった(涙)

感謝状

尊敬する浅妻南海江理事長 様 

 拝啓 この度は、「はだしのゲンを広める会」より、汐文社刊全10巻漫画『はだしのゲン』の日本語版と英語版をお贈り頂きまして、厦门大学外文学院を代表して心より感謝申し上げます。

 あなた様がおっしゃっていますように、戦争の記憶はなくしてしまってはいけませんし、戦争の傷跡は長く続きます。中澤啓治さんの漫画作品『はだしのゲン』は、原爆は人類と共存しないこと、平和の大切さを語っています。これは私たちが教育の現場で必要不可欠な内容です。

 私たちはそれらを貴重な資源として、平和教育に役立て、積極的に基礎日本語教育の諸活動に取り入れたいと考えております。又学生たちには、読後の感想を書かせ、どのように感じたか、語り合い、日中の友好、世界の平和のために成ることを願っています。

 ここにもう一度「はだしのゲンを広める会」の寄贈活動に感謝し、あわせて、皆様が厦门大学にご指導においでになることを歓迎いたします。

                    厦门大学外文学院 日本語学部
                                2017年8月8日

   NPO法人はだしのゲンをひろめる会も参加している反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会が8月3日~17日、石川県庁19階展望ロビーで開催する「2017年平和のパネル展」を紹介します。

案内チラシ(PDF:219KB)

 はだしのゲンをひろめる会も参加している反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会主催の「2017 ピースデイ」及び「平和のパネル展」の開催案内チラシを紹介します。

      印刷用(PDF:1MB)

   印刷用(PDF:268KB)

 NPO法人はだしのゲンをひろめる会第5回総会を5月14日、金沢市近江町交流プラザで開催しました。

 最初に核と原子力発電の非人間性を問うドキュメンタリー映画「不毛の地」を一般公開でDVD上映しました。ロシアのウラル山脈東側チェリャビンスクにあるマヤーク各施設コンビナートのずさんな核廃棄物管理のため、放射線被害に苦しむ人々の悲劇とこれを告発する住民の活動を追っており、広く活用していきたい作品です。

 総会での浅妻南海江理事長のあいさつは次のとおり。

「不毛の地」を観て核廃棄物処分場をめぐって国家に裏切られた人たちと広島、長崎、そして福島の人たちが重なってみえた。5月12日、衆院外務委員会で日印原子力協定の承認案が可決されたが、2015年10月に広島で開かれた世界核被害者フォーラムにてインドの代表が「日本の安倍首相はインドに原発を輸出しようとしている。日本の皆さんはこれを阻止してほしい」と切々と訴えられていたことが印象に残っている。国連で核兵器禁止条約づくりが進む中、私たちは日本政府の核政策を転換させるため、様々な団体と協力しながらゲンの体験を地道に広げていきましょう。

 総会では、「原水爆禁止世界大会・国際会議に参加して『はだしのゲン』『Barefoot Gen』を広めよう」「反核・平和おりづる市民のつどいでは昨年好評だった『広島 愛の川』独唱を続けてほしい」「これまでの寄贈実績を中心にリーフレット改訂版をつくり、賛助会員をふやそう」など多彩な意見が出されました。

 2016年度事業報告書(PDF:191KB)

 2017年度事業計画書(PDF:187KB)

 

2017年4月20日

 会員各位

特定非営利活動法人 はだしのゲンをひろめる会第5回総会 ご案内

特定非営利活動法人 はだしのゲンをひろめる会

理事長  浅妻南海江

 風薫り、草木の萌える季節が巡って参りました。

 皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

 2016年10月、国連総会第一委員会で核兵器を法的に禁止する条約の制定交渉を2017年から開始することを盛り込んだ決議案が賛成多数で採択されました。賛成は核実験を繰り返す北朝鮮を含め213カ国、反対は核保有国の米国、英国、フランス、ロシアや唯一の戦争被爆国日本を含む38カ国、中国など16カ国が棄権しました。この状況を見ても各国の利害や猜疑心の上に成り立つ核兵器廃絶の道が如何に前途多難なものであるかを窺い知ることができます。

 アメリカでトランプ政権が出現して以来、世界はより一層不穏な方向に向かっているように思われます。ISによるテロも頻発しています。

 1963年のキューバ危機の時のように核兵器使用の可能性すら案じられます昨今、核兵器の恐怖を伝え、平和を願うゲンの活躍はなお一層意味を持つものと確信いたします。

 下記の要領で第5回総会を開催いたします。

 今年度も会員皆様のご協力を得ながら『はだしのゲン』をひろめる会の活動を強力に押し進めて参りたいと思います。ご出席の程よろしくお願い申し上げます。

                        記

 日 時  2017年5月14日(日)10:00~11:30 

 場 所  金沢市近江町交流プラザ4階研修室1

 第1部     総会記念企画 ドキュメンタリー映画「不毛の地」DVD上映(33分)案内チラシ・参照

 第2部  総会審議事項                             

      ①2016年度事業報告及び2016年度活動計算書

      ②2017年度事業計画書及び2017年度活動予算書     

      ③定款の一部改正

      ④役員改選

                 

 

 

『はだしのゲン』寄贈・2校目が実現

さっそく図書室に置かれる

奈良県保険医協会

 奈良県保険医協会は患者住民の生命と健康を守る医療人として平和を守るための活動のひとつとして『はだしのゲン』(中沢啓治著)の寄贈活動に取り組んでいます。

 3月23日、生駒市立緑ヶ丘中学校(上西均校長・写真左)に『はだしのゲン』日本語版ならびに英語版(ともに全10巻)を贈りました。

 寄贈にあたって青山哲也理事長は、「戦後70年以上を経て第二次世界大戦当時を知る世代が少なくなっている。戦争の悲惨さを描いた『はだしのゲン』を子どもたちに読んで知っていただきたい。英語版もわかりやすい表現で読みやすい。ぜひ教材として活用を」と述べました。上西校長からは「生徒たちには自ら学び、考え、物事を判断する力を身につけてほしいと考えている。そのためには多くの資料や教材を生徒に提供することが必要だ。これらは大いに活用します」と感謝の言葉があり、さっそく図書室に置いていただきました。

 

 ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトが2016年8月23日~31日、旧ソビエト連邦のセミパラチンクス核実験場があったカザフスタン共和国を訪問した 報告書がはだしのゲンをひろめる会に届きました。

 報告書のなかで「はだしのゲン」に関わる活動報告とスタディツアーに参加した渡部久仁子さんの感想を紹介します。

<訪問期間>2016年8月23日~ 8月31日

<参加者> 渡部久仁子、中原有貴、廣目千恵美、小畠知恵子

      専門家:星正浩(広島大学名誉教授)、野宗義博(島根大学医学部教授)

<目 的>

①カザフスタンの元留学生と次期留学生および日本語学習者との交流

②セミバラチンスク核実験場閉鎖25周年記念式への参列

③小児病棟への慰間と医薬品購入費として寄付金贈呈

④セメイ医学大学主催国際会議参加

<内 容>

①渡部久仁子さんプレゼン「はだしのゲンが見たヒロシマ」

◆漫画家。中沢啓治氏の被爆体験証言DVD

「はだしのゲンが伝えたいこと」の上映

◆マンガ「はだしのゲン」の説明

◆マンガ「はだしのゲン」使ってヒロシマを伝える活動について

②ツアー参加者。中原有貴さんの発表

◆日本の若者の「カザフスタン及びセミパラチンスク核実験被害」の認識

◆今後の日本とカザフスタンの交流への期待

③交流

◆広島とセメイに関する双方向の質疑応答形式の対話

◆贈呈式  ヒロシマ関連図書など

 贈呈品・マンガ「はだしのゲン」ロシア語版(全5巻)。絵本「おりづるの旅」ロシア語版と日本語版

・折り鶴再生折り紙「ZUTT0 0RIZURU ZUTT0 0RIGAMI」 10セット

 マンガ「はだしのゲン」がまだ知られていなかったので、まず初めに当時6歳だった直接被爆者の作者・中沢啓治氏の体験を基に描かれ、国内外で幅広い世代に読まれていることをその内容とともに、映像と絵を使って紹介した。その後、マンガ「はだしのゲン」に出てくる場所が広島市内に実在することや、それを巡ることで二次元のマンガから、当時子どもだった筆者の体験を立体的な想像を試みる「はだしのゲンフィールドワーク」について説明した。

 プレゼンを通して、実体験者ではない世代が被爆体験を伝承し生かすためにも、キノコ雲の下の地獄を体験している被爆者の目線と、客観的に検証するメタの目線で実相を知ることが大切だと思っていて、そのための入国のような役割を果たすことができる作品だとも思っていると話した。さらに若い世代に馴染みのある漫画という手法で、大人に巻き込まれる弱い立場・子どもの目線で描かれていることや成長する過程で壮絶な体験を「どう生きるか」というテーマに昇華させているところにヒロシマの形成を感じていて、世界中で読んで欲しいと思う理由になっていることを伝えた。通訳の学生の力を借りて日本語でのプレゼンだったが、全員が最後まで関心をもって真剣に聞いてくれた。

◆マンガは若い世代に伝えるにはいい方法だと思う。

◆戦争や原爆のことを知らない世代が、市井の人の体験を直接聞き、その目線をもつて何があったのかを想像。理解しようとすることは重要だと思う。

◆同じ過ちを繰り返さないために、主観的目線と客観的目線双方で物事をとらえ、考える必要がある。

◆広島の経験の伝承・継承や平和学習という取り組みが理解出来た。との感想をもらった。

<スタディツアーを終えて・感想>

渡部久仁子

 今回、カザフスデンでマンガ「はだしのゲン」を通じて、中沢啓治さんの被爆体験とメッセージを若者に話すことができる機会をいただきました。対象者の学生がマンガ「はだしのゲン」について知らないうえに、通訳を挟んで限られた時間内に伝えるという難しさもありましたが、真剣に聴いてくださった学生の皆さんのおかげで、笑顔で話し合うことができました。マンガの利点であるビジュアル表現が言葉の壁を和らげ、イメージ源になり、世代や文化を超えて、ヒロシマの経験を共有することができたと思います.また、交流した大学や日本語学校に、NPO法人はだしのゲンをひろめる会とヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトにご協力いただき、ロシア語版「はだしのゲン」の寄贈を行うことができました。ありがとうございます。

 良い出会いは活動を続ける力になります。これからも、広島を拠点にマンガ「はだしのゲン」と中沢啓治氏の記録を広く、長く見ていただけるように精進しようと心新たにすることができました。(後略)

<渡部久仁子さんの紹介> 1980年広島市生まれ。2011年、マンガ「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さんのドキュメンタリー映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」、学校教材用DVD「はだしのゲンが伝えたいこと」を製作。.以降、上映会やゲンフィールドワークなどを通じ、マンガ「はだしのゲン」の一読・再読を呼びかけている。

『はだしのゲン』をひろめる会

理事長  浅妻南海江 様

 

 桜もそろそろ満開を迎えそうな此の頃ですが、先日は、英訳版全巻御恵送賜りまして、誠に有難うございました。

 ユダヤ人は英語は十分理解出来ますので、先ず来館者に紹介させて頂きます。

 機会を見て関係者に相談をしまして、要望がありましたら送って頂くようお願いさせて頂きます。

 

 イスラエルの現在最も気にしていますのは、イランからの核攻撃です。

 イランはイスラエルを地球上から抹殺すると公言しているからです。

 このことを撤回しないまま色々な交渉が進んでいることが危機的状況になることを他国が理解しない悲しい状況なのです。

 現代の核攻撃一発でイスラエルは地上から消えます。

 北朝鮮と酷似している世界情勢の不安定さの現れです。

 

 そういう意味で、また、過去の二千年間の迫害からしても、イスラエルは最も平和を求めている国です。

 戦いがあって利益が生じる企業もあります。政治権力を動かせる巨大企業がその中心にあります。

 私たちは、一人の人間として、平和を追求するべきと思います。

 

 『はだしのゲン』をひろめる会の尊い働きがますます発展しますように心からお祈りしています。

 有難うございました。

2017/3/23

イスラエル国名誉領事

三宗 司郎

【講演要旨】

 歴史と対話し、未来を見つめる

        被爆三世・24歳 林田光弘さんに聴く

「ヒバクシャ国際署名」キャンペーンリーダーの林田光弘さん

 

 

   中学3年から署名運動に

 1992年に長崎市浦上で生まれた被爆三世、24歳の私の人生の転換点からお話しします。

 長崎の小中学校では、8月9日は全校登校日です。被爆者の話しを聞く、被災地をフィードバックする、壁新聞をつくる等、一年を通じて原爆について勉強しています。日常的に原爆のこと、被爆者のことを考えるのが当たり前になっています。

 長崎の高校生一万人署名の世話人をされていた小学校の担任を介して、私は中学3年からこの運動に参加しました。子どもにとって「社会」は学校か家でしたが、高校生一万署名に参加したことで「社会」が大きく広がりました。とくに県外の高校生との交流により、他府県の高校生が原爆について殆ど知らないことが分かり、長崎生まれの僕たちが原爆や放射線被害につき、キチンと伝えていく責任を感じました。

「核抑止」は「核の槍」

 その頃は北朝鮮が核実験を度々行っており、「核抑止論」がはやった時です。他府県の高校生たちに「核抑止論」について十分に反論できなかった悔しさもあり、その後核兵器について一生懸命勉強するようになりました。「核抑止論」は、「核の傘」ではなく「核の槍」であり、いざという時、核兵器を使用するということが前提になっています。

 私は高校生平和大使として2009年にスイス・ジュネーブを訪問、2010年に国連・NPT再検討会議で国際交流の機会があり、海外に友人ができたことも大きな転換点です。核の被害、特に放射線被害は日本国内ではよく知られていますが、海外では被爆者の結婚差別や就職差別などについて全然知られていません。このような社会的被害を含めて放射線の恐ろしさが伝わっていないことを痛感し、核の問題をしっかり学ぼうと2011年、明治学院大学に入学しました。

 2011年3月11日、東北大震災・福島原発事故が発生し、僕たちの世代は「ポスト3・11」と云われています。

 NPTの三本柱の一つが「核の平和利用」であり、原発容認の世論が大勢を占めていましたが、福島原発の過酷事故以降は原発について熱心に学びました。

 2012年4月から脱原発を求める首相官邸前の抗議行動を始め、今も毎週続けられています。 原発問題を東北だけの問題にするのはおかしい、54基もの原発を地方に押し付けたみんなが当事者である。僕たちは社会運動に関わるとき、①問題を主体化すること、②思考停止しないこと、③自律すること、④クールであること、を大事にしました。

 2013年に特定秘密保護法の強引な進め方に抗議して特定秘密保護法に反対する学生有志の会(SASPL)をつくり、憲法や民主主義についてキチンと考えるようになりました。

〝わくわく感〟のある社会運動

 これまでの社会運動は動機(WHY)があり、即、行動(ACTION)があった。しかし他者に何かを伝えるには戦略(HOW)が必要です。受け手の人たちのことを考えて、ワンフレーズで伝え、見せ方にこだわる戦略を重視しました。楽しい時間を削って社会運動をやるので、僕らはそのことを遊び場にしようという発想です。このような〝わくわく感〟のある運動が僕らの原動力になっています。

 2015年に安保法制を阻止するため、自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)を結成しました。プラカードに英語が多かったのは海外のメディアの報道で伝わりやすいからです。SEALDsでおもしろかったのは、リーダーはいなくてみんなで役割を決めていたことです。一人ひとりの役割があるから参加し続けることができました。これはすべての社会運動に通じると思います。

 2016年の参議院選挙では、SEALDsも参加した市民連合の要請もあり野党共闘が実現できました。石川県でも市民連合がつくられ、野党共闘が実現したことは今後の国政選挙だけでなく、いろんな社会運動にも活かしていけると思います。 問題を可視化すること

 私は中学3年から平和大使として社会運動に参加してきて、問題が可視化されると問題の重要性が広がることを実感しています。

 ひとりの女性の「保育園落ちた!日本死ね!」のブログが待機児童の問題や保育士の待遇問題を大きくクローズアップしました。困った問題があれば当事者が声を上げて変えていくしかない。それが小さな声であっても誰かが受け止めて拡散して可視化に繋がるかも知れない。そのとき共感する人がいなくても当事者の発言、声に励まされる人はきっといます。

 これまで被爆者支援の活動や特定秘密保護法、安全保障関連法、参議院選挙のときなど、どの行動をするときも僕が大事にしているのは「人間の尊厳」を取り戻すことです。

 「核抑止」論者は核兵器を落として殺される人たちの顔を思い浮かべているのか。安保法制施行で南スーダンに派遣された自衛隊員が殺害するかも知れない少年Aには必ず家族がいるはず。被爆者一人ひとりに物語があります。一人の被爆者の話を聞いただけで原爆のことを知っているとは言えないと思います。社会運動では「人間の尊厳」「個人の尊厳」を取り戻すことを大事にしていきたいと思います。

「ヒバクシャ国際署名」

 戦後、被爆70年を経て、広島・長崎の被爆者が中心になって自分たちで署名用紙をつくり、全世界に呼びかけた「ヒバクシャ国際署名」は、被団協、生協連、原水禁、原水協など広範な市民団体が一緒に取り組むことになりました。

 昨年末の国連総会で「核兵器禁止条約」の制定交渉を開始する決議が賛成多数で採択され、今年3月下旬と6月15日~7月7日まで国連本部で核兵器禁止条約の交渉会議が開かれます。今後、同条約ができれば国際法上、核兵器の使用は禁止されます。核兵器の使用が違法化されれば、大きな歴史の転換点となります。「ヒバクシャ国際署名」を大きく成功させましょう。

◎3月4日、金沢市近江町・市民交流プラザで開かれた平和サークル「むぎわらぼうし」例会の「ヒバクシャ国際署名」キャンペーン・リーダー・林田光弘さんの講演要旨です。例会終了後、近江町市場前で「ヒバクシャ国際署名」の街頭宣伝も行われました。

(非核の政府を求める石川の会会報「非核・いしかわ」第224号より転載)

講演終了後、近江町市場前で「ヒバクシャ国際署名」の街頭宣伝を行いました

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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