奈良県保険医協会の「はだしのゲン」寄贈報告(3校目・4校目)

「はだしのゲン」寄贈・3校目が実現
奈良大学附属高校へ
奈良県保険医協会


 奈良県保険医協会は、患者住民の生命と健康を守る医療人として平和を守るための活動の一環で「はだしのゲン」 (中沢啓治著)の寄贈活動に取り組んでいます。今回が3校目の寄贈です。 
 8月31日、奈良大学附属高等学校(辻寛司校長)に「はだしのゲン」日本語版ならびに英語版(ともに全10巻)を贈りました。当日は宮際幹副理事長が同校を訪問し、辻寛司校長らが応対しました。
 寄贈にあたって宮際副理事長は、「核兵器禁止条約が122の国と地域で採択されたように、核兵器を無くそう、平和を守ろうという思いは世界共通だ。戦争の悲惨さをわかりやすく描いた『はだしのゲン』は当時を知るうえで貴重な教材だ。英語版も併せて読んでもらいたい」と話しました。
 辻校長からは、「折しも被爆者の谷口稜曄さんが亡くなられたとの報道に接したばかり。戦後72年を経て語り部さんも減ってきている中、『はだしのゲン』は若い世代に平和の尊さを伝える貴重な書物だ。当校の生徒はもちろん、オーストラリアの姉妹校から生徒たちが来校される機会もあるので英語版をぜひ紹介させていただきたい」と感謝の言葉がありました。(奈良保険医新聞2017年9月15日号)
 
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「はだしのゲン」寄贈・4校目
小学校への寄贈は初
奈良県保険医協会 
 
 
 奈良県保険医協会では平和を守るための活動の一環として「はだしのゲン」(中沢啓治著)の寄贈活動に取り組んでいます。
 10月12日、大和郡山市立片桐西小学校(杉村千佳子校長)に「はだしのゲン」日本語版ならびに英語版(ともに全10巻)を贈りました。小学校への寄贈は初の取り組みです
 寄贈にあたって西野恒理理事は、「戦争を語り継ぐ世代が少なくなってきている昨今、戦争の惨禍を当時の社会情勢も交え丁寧に描いた『はだしのゲン』は貴重な作品。小学校における英語教育が盛んになってきている中、日英版を併せて読めるのは教材としても有用では。ぜひ活用いただきたい」と語りました。
 杉村校長からは、「当校図書室にも『はだしのゲン』を所蔵しているが長年多くの児童に読まれ傷んでいる。図書費が厳しい現状において今回の寄贈は非常に有り難い。当校では修学旅行は広島と決めている他、校内行事にも平和学習を意識的に位置づけている。早速全校生徒、教職員に寄贈いただいたことを知らせたい」と喜びの言葉が寄せられました。
 今回の寄贈は西野理事の卒業校という縁をきっかけに実現しました。会員の卒業校、校医をしている小中学校に『はだしのゲン』を寄贈したいとお考えの会員がいらっしゃいましたら、当会事務局までご相談ください。(奈良保険医新聞2017年11月15日号)

 

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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