このたび、認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会・会報「ノーモア・ヒバクシャ通信」第61号(2022年9月29日発行)にて『はだしのゲン』の所蔵・寄贈希望アンケートを紹介いただき、ほゞ1か月経ちました。これまでの『はだしのゲン』寄贈実績を報告します。
寄贈を希望されたのは次の5カ所です。アンケートに記載されたご意見も併せて紹介します。
①岡山県原爆被爆者会
2020年に発足しました。2世3世を中心として活動しています。原爆展などでも展示して皆様に見ていただこう、読んでいただこうと思います。
(お礼状)このたびは『はだしのゲン』全10巻を早速送っていただき、誠にありがとうございました。『はだしのゲン』は被爆当時の広島の状況が細部まで描かれていて、私たちの実相を知らない人間にとってはとても勉強になります。岡山県原爆被爆者会の二世部会の活動にしっかり生かしていきたいと思っています。ありがとうございました。
②富山県被爆者協議会
定期情報交換会において随時輪読して学習の機会にできればと思います。
③日本バプテスト連盟江波キリスト教会(広島市)
被爆地広島中区にあるキリスト教会のなかで、被爆者が会員としていましたが、すでに天に召されてしまいました。昔、教会内の子供会で「はだしのゲン」をむさぼるように読みまわしていた記憶があります。すでにそのマンガはなくなり、大人たちも被爆の実相を知らない人ばかりになってしまいました。高齢者もマンガなら読めるといっています。ぜひいただけたらと思います。
④子どもたちに平和と未来を手渡す仲間の会(甲州市)
寄贈先「子どもたちに平和と未来を手渡す仲間の輪」の集まりは、10数年にわたり、甲州市と共催で「原爆展」を開催していますが、展示資料として送りたいです。私も「はだしのゲン」を買い求めたいと思います。
⑤広島県立図書館
「NPO法人はだしのゲンをひろめる会 事業案内」の2部目の寄贈をあわせてお願いします。
今回の取り組みにより、被爆2世、3世の会や「原爆展」の活動との連携の大切さを再認識することができました。