活動

 広島を活動の拠点として国際平和事業を行うNGO  ANT-Hiroshimaからはだしのゲンをひろめる会やプロジェクト・ゲン等と連携した「漫画『はだしのゲン』連載開始50周年記念イベント」の提案があり、昨年12月に実行委員会を結成して準備を進めています。この程、案内チラシが完成したのでHPに紹介します。

 

チラシ表面 印刷用PDF 270KB

 

チラシ裏面 印刷用PDF 333KB

2023年4月吉日

正会員各位

                  特定非営利活動法人 はだしのゲンをひろめる会

                               理事長  白﨑 良明

はだしのゲンをひろめる会第11回総会 ご案内

 うららかな春の日差しが心地よい季節となりました。皆様にはお元気でご活躍のことと思います。本会も設立2013年以来、10年目を迎えることになりました。平素から、本会事業に格別のご支援をいただき、厚くお礼申し上げます。

さて、下記の要領で第11回総会を開催致しますのでご案内申し上げます。

 今年の終末時計は、ロシアが小型核兵器使用の威嚇を進め、核戦争の危機がせまっていることから、地球滅亡まで90秒としました。このような情勢の中でますます、「はだしのゲン」の役割は重要になってきていると思われます。

 広島市の学校教材に「はだしのゲン」が採用されたのは本会のNPO法人が認可された2013年度であり、被爆地・広島市ならではの平和教育の取り組みに大変励みになった覚えがあります。ところが広島市教育委員会が平和教育プログラムの改訂を行い、2023年度の学校教材から「はだしのゲン」を削除することを決めました。多くの市民団体が、厳しい批判の声をあげ、本会も3月22日、「はだしのゲン」の継続採用を求める声明を広島市教育委員会に送付しました。(総会議案書13頁を参照ください)

 総会では、コロナ下で困難であった国内外への「はだしのゲン」の寄贈の拡大、「はだしのゲン」連載開始50周年記念事業の具体化や、広島市教育プログラムの改訂問題などについて、ご審議をお願い致します。

 コロナ禍が沈静化しつつあり、今年は3年ぶりに「対面方式」で総会を開催します。石川県内はじめ、ご都合のつく方は是非、ご出席くださいますようお願い申し上げます。

 日  時:2023年5月21日(日)10:00~11:15

 会  場:金沢市近江町交流プラザ 4階研修室1

       (金沢市青草町88番地 近江町いちば館4階)

 運営次第:第1部 DVD上映(NHK広島放送局・制作)

  • 「はだしのゲン」作者 中沢啓治さんの思いを受け継ぐ

   (出演 渡部朋子・ANT-Hirosima理事長)

  • 「はだしのゲン」24言語に翻訳 ロシア語版手がけた女性の思い

   (出演 浅妻南海江・プロジェクトゲン前代表)

第2部 総会議事

『はだしのゲン』連載開始50周年に寄せて

神田 順一

 小学1年で被爆した中沢啓治氏は1973年6月から週刊『少年ジャンプ』に漫画「はだしのゲン」の連載を開始しており、今年6月で連載開始50年となる。広島のNPO法人ANT-Hiroshimaの渡部久仁子さんから私が事務局を担当しているNPO法人はだしのゲンをひろめる会(注)や「はだしのゲン」翻訳ボランティアグループのプロジェクト・ゲンと連携した50周年記念事業の提案があり、昨年暮れに実行委員会を結成し準備を進めている。

 実行委員会では記念事業として、今年6月3日~4日、広島市内で「はだしのゲン」上映会やフィールドワークなど、多彩なイベントを検討している。また広島だけでなく全国各地で記念事業がおこなわれるよう情報発信することにしている。

 2012年12月に設立したはだしのゲンをひろめる会は、これまで原水爆禁止世界大会・国際会議や核兵器廃絶国際医師会議(IPPNW)世界大会等の海外参加者への『はだしのゲン』『Bear foot Gen』の寄贈を中心に活動してきた。ところがコロナ禍で国際会議が中止又はオンライン開催となったため、2020年からは「平和のための博物館国際ネットワーク」や「認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」との連携により寄贈活動を続けている。

 今年は「ゲン50周年」記念として、石川県内の公立図書館(32館)への「はだしのゲン」所蔵・寄贈希望アンケートや金沢市香林坊のミニシアター「シネモンド」に映画「はだしのゲン」(実写版、アニメ、ドキュメンタリー)の連続上映を働きかけることにしている。

 私はこれまで広島を4回訪問している。1回目は2013年6月の「ゲン40周年」記念事業及び平和首長会議事務局・訪問、2回目は2014年6月、広島平和文化センター及びJICA中国に「ゲン」寄贈運動への支援要請、3回目は同年8月の原水爆禁止世界大会、4回目は2016年2月のプロジェクト・ゲン結成20周年記念の「はだしのゲン」翻訳者の集い及び平和首長会議事務局・訪問である。6月の「ゲン50周年」で5回目となる。今から記念事業の成功と全国への情報発信が楽しみである。

(NPO法人はだしのゲンをひろめる会理事・事務局長)

【注記】はだしのゲンをひろめる会は、「国内外の次世代に対し、原爆被害の実相と核兵器の非人道性を伝え、核兵器廃絶と平和への思いを継承していくため『はだしのゲン』の精神を普及する事業を行い、『核兵器のない世界』をめざす運動を発展させることに寄与することを目的」(定款第3条)にしている特定非営利活動法人です。NPO法人設立から10年間の寄贈実績は、プロジェクト・ゲンが翻訳した英語版、ロシア語版等を中心に34か国に319セット(日本語版82セット、英語版164セット、ロシア語版22セット、中国語版6セット、アラビア語版45セット)にのぼっています。

2023年2月22日

広島市の学校教材に「はだしのゲン」継続採用を求める声明

                                                                   特定非営利活動法人

                                                                はだしのゲンをひろめる会

                               理事長  白﨑 良明 

 広島市教育委員会が、平和教育プログラムの一環として2013年度から小学3年生の学校教材「ひろしま平和ノート」に採用してきた漫画『はだしのゲン』を2023年度から削除し、別の被爆者の体験に差し替えることが大きく報道されています。

 広島市教育委員会は、この度、平和教育プログラムを「実相の検証」「発信」「発達段階」「最新の情報」の4つの観点に沿って検証した結果、次の問題点を挙げています。①「実相の検証」漫画の一部を教材としているため、被爆の実相に迫りにくい。②「発達段階」浪曲の場面は、児童の実態に合わない。鯉を盗む描写は、誤解を与える恐れがあり、補足説明が必要となるため、教材として扱うことが難しい。③「発信」ゲンの気持ちを考えることに留まり、教材を通して、自分が平和について考えたことを伝える学習となっていない。

(2023年2月8日、広島市教育委員会学校教育部指導第一課・第二課)

被爆の実相をリアルに伝える作品

 『はだしのゲン』の学校教材からの削除には、「時代背景の説明に時間と手間をかけて伝えることが教育の本来の役割」「切り出した場面が分かりにくければ違う場面を使う方法もあったはず」「核戦争の恐れがある今こそ、ゲンの継続採用を求めたい」「広島市議会に市内図書館から『はだしのゲン』を撤去する陳情書が提出されていることが背景にあるのでは?」など様々な意見が本会に寄せられています。

 これまで被爆者の皆さんが国内外で被爆の実相を証言してきましたが、高齢化を迎える中で次世代への継承が急務となっています。その意味で核兵器の残酷さと平和の大切さを描いた『はだしのゲン』の果たす役割は大きいと言えます。『はだしのゲン』はこれまで世界で24か国語に翻訳・出版され、国内外にて多くの子どもたちや若者たちに読み継がれてきた実績があります。戦争を知らない世代に被爆の実相をリアルに伝える最適の作品です。

 私たちは広島市教育委員会が学校教材に『はだしのゲン』を継続採用することを求めます。

『はだしのゲン』連載開始50周年に寄せて

 はだしのゲンをひろめる会は、国内外に被爆の実相と核兵器の非人道性を伝え、核兵器廃絶と平和への思いを継承していくため『はだしのゲン』の普及・読書運動を進める事業を行い、「核兵器のない世界」をめざす運動を発展させることに寄与することを目的(定款第3条)にしている特定非営利活動法人です。2013年のNPO法人設立から10年間の寄贈実績は、プロジェクト・ゲンが翻訳した英語版、ロシア語版を中心に34か国319セットにのぼります。広島市内では国際協力機構(JICA)中国、のぼり平和資料室(広島市立幟町小学校内)、広島県立図書館等にも寄贈しています。

 『はだしのゲン』は、「週刊少年ジャンプ」に連載されて今年6月に50年を迎えます。広島が活動の拠点であるNPO法人ANT-Hiroshimaの呼びかけで昨年暮れに50周年記念事業実行委員会を結成し、今年6月3日~4日、広島市内で多彩なイベントを企画しています。また全国各地で記念事業が行われるよう情報発信していきます。

 本会では「ゲン50周年」記念として、学校図書館や公立図書館等への普及・寄贈活動に積極的に尽力していく所存です。

印刷用PDF:189KB

 このたび、認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会・会報「ノーモア・ヒバクシャ通信」第61号(2022年9月29日発行)にて『はだしのゲン』の所蔵・寄贈希望アンケートを紹介いただき、ほゞ1か月経ちました。これまでの『はだしのゲン』寄贈実績を報告します。

 寄贈を希望されたのは次の5カ所です。アンケートに記載されたご意見も併せて紹介します。

①岡山県原爆被爆者会

 2020年に発足しました。2世3世を中心として活動しています。原爆展などでも展示して皆様に見ていただこう、読んでいただこうと思います。

(お礼状)このたびは『はだしのゲン』全10巻を早速送っていただき、誠にありがとうございました。『はだしのゲン』は被爆当時の広島の状況が細部まで描かれていて、私たちの実相を知らない人間にとってはとても勉強になります。岡山県原爆被爆者会の二世部会の活動にしっかり生かしていきたいと思っています。ありがとうございました。             

②富山県被爆者協議会

 定期情報交換会において随時輪読して学習の機会にできればと思います。

③日本バプテスト連盟江波キリスト教会(広島市)

 被爆地広島中区にあるキリスト教会のなかで、被爆者が会員としていましたが、すでに天に召されてしまいました。昔、教会内の子供会で「はだしのゲン」をむさぼるように読みまわしていた記憶があります。すでにそのマンガはなくなり、大人たちも被爆の実相を知らない人ばかりになってしまいました。高齢者もマンガなら読めるといっています。ぜひいただけたらと思います。

④子どもたちに平和と未来を手渡す仲間の会(甲州市)

寄贈先「子どもたちに平和と未来を手渡す仲間の輪」の集まりは、10数年にわたり、甲州市と共催で「原爆展」を開催していますが、展示資料として送りたいです。私も「はだしのゲン」を買い求めたいと思います。

⑤広島県立図書館

 「NPO法人はだしのゲンをひろめる会 事業案内」の2部目の寄贈をあわせてお願いします。

 

 今回の取り組みにより、被爆2世、3世の会や「原爆展」の活動との連携の大切さを再認識することができました。

平和のパネル展2022 感想・メッセージ(100通)

     展示内容   「原爆と人間」パネル(30枚)、広島の高校生が描いた「原爆の図」(20枚)、

                                ウクライナと核兵器禁止条約、日本国憲法の意義

     開催期間  2022年8月2日(火)~16日(火)

   開催場所  石川県庁 1階展示スペース

   主    催              反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会

   事 務 局             石川県生活協同組合連合会

 今年の平和パネル展会場に用意したメッセージカードには100枚の記載があり、それぞれボードに貼付していただきました。参加者の感想・メッセージを紹介します。

【オープニング・セレモニーに参加して】

〇8月2日、オープニングに参加してよかったです。コロナ禍でしたが、小学生、幼児の参加があってたのもしー! 「広島 愛の川」一緒にうたえるとよかった。

〇8月3日、2日目です。昨日のオープニングの「広島 愛の川」の合唱とても心に残りました。今日は原爆の絵をじっくり見ました。かかわった高校生のコメントがとても心に残ります。聴いただけではない想像して自分の手で描くことが心に刻みつけられ、人々に訴えのですね。とてもすごい伝承だと思います。知ることだけでなく想像して伝えて創造することが忘れないことにつながる。本当に教えていただきました。私も「広島 愛の川」を歌い続けます。

〇オープニングセレモニーはとても良かったです。西本さんのお話は、いつものように具体的で、シンプルなメッセージを分かりやすく話されました。「広島 愛の川」の合唱はいったい何人、いらっしゃったのでしょう。圧巻でした!子どもたちの声、すばらしかったです。一緒に歌いたかったです! 大田さんの紙芝居はとてもすっきりしたお声で、迫力満点でした。若いお声って、いいものですね。

〇紙芝居を見て家族が目の前で亡くなったり、自分も原爆による病気にかかってしまったり悲しいことを聞けたことを学校のみんなに伝えたいと思いました。平和のパネルも広島・長崎での体験を絵と文で知れてよかったです。このことをみなさんにも見てほしいと思いました。

〇お話や絵を見て、戦争のつらさや苦しさ、悲しみ、いかりなど色々な気持ちが伝わってきました。この出来事をみんなに知ってほしいし、今、ロシアとウクライナでおきていることははやくおさまって、平和な世界になってほしいです。

〇オープニングセレモニーで流れた「広島 愛の川」がとてもよかった。「平和の子ら」などっも含め、会場で流れていたらよいなと思ました。別の用事でこられた方も音楽に誘われて見に来られるかも!?

【広島市立基町高校の高校生が描いた「原爆の絵」の感想】

〇今回は絵画が心に残りました。描いた人の気持ちがメッセージとして伝わってきました。ほんとうに今こそ核兵器の禁止を、その行動を広めねば。

〇この悲しい実際にあった出来事、年に一度であるが、これらの写真や絵を目にすることで新たに平和への願いの気持ちがわきおこる。高校生の絵と、それが描かれる過程の心の変化がいろんな形で平和を続けていかなくては。だから戦争の悲惨さを語りつないで。

〇高校生の絵がとてもリアルで見ていていろいろ考えさせられました。「日本国憲法」と核兵器禁止条約に希望を感じました。ありがとうございました。

〇高校生の描いた絵は、昨年との違い見たことがなく、見る機会に恵まれて良かったです。

〇毎年、絵の迫力が増してきているように思います。来年もよろしくお願いします。

原爆に関するパネルではデータの古いものもありました。可能ならRECNAなどデータを参照していただければと思います。

〇7才と2才の子供と来場させていただきました。絵で表現されているので、幼い子供でもまだそんなに恐がらずに見れたのが良かったと思います。平和の有難さが身に沁みました。

〇この展示がはじまる前に広島のNHKで基町高校の活動をモチーフにした5年ほど前のドラマをアーカイブで見てきました。体験を絵にするのは勿論、とてもむずかしい。それ以上に世代を越えて心を通わすことはむずかしい。1枚の絵のむこうがわにも思いをめぐらせて見ました。今年は暗い場面が多かったですね。昨年の火の玉とは違う重さ・・でした。

〇絵やその時の様子が書かれた文章を見て、改めて原爆の悲惨さを知ることができた。アメリカなどの原爆を落とした国が、そのことに対して何とも思っていないことに腹が立った。

〇基町高校60回生の卒業生です。石川に嫁いできてこのような展示をお目にかかれたことを大変光栄に思います。広島のみならず、日本各地、世界各国に同様の取り組みが増えるといいですね。世界の平和を心より願います。

〇基町高校生の継承活動に触れ、自分ができることは何か、考えています。戦争体験者、被爆者の経験と思いを伝える活動を。石川にはどんな活動をしている人がいるか、どうしたら参加できるんかも知れる展示もあったら良いと思いました。

〇今日は2度目です。誰もいない夕方の展示場で、すばらしい作品をゆっくりと拝見いたしました。高校生の方々の絵は何度拝見しても、心から恐怖を感じざるを得ません。被爆体験をおそらくかんで含めるように、若い高校生に語られたであろう、証言者の方の考えを想いと、それを受け止めようと考えて、苦労して工夫を重ねて長い期間をかけて、表現した高校生の想いが、倍にも3倍にも5倍にも増幅して1点1点の絵に込められていると思います。傷ついた人々を描くのも、人のいない建物だけを描くのも何と難しいことか! 皆さんの想い・願い、受け止めています。拡げていきましょう!(楽しい絵も描きたいよネ)

〇実際に経験していないことを想像し、考えを深め、表現してゆくことは大変にむずかしいと思います。ましてや辛い場面をよく描いて下さいました。高校生の皆様本当にありがとう。

〇何回見ても毎年のように見ても、写真や高校生の絵はとても心にグサリと刺さります。ウクライナの侵略戦争はいつ終わりを告げるのでしょうか? 平和な世と思っている私達日本人は、もっともっと怒りを悲しみを伝えなくては・・・(71才)

 

【小学生から寄せられた感想】

〇小5で家族と来ました。何回か戦争の話を聴きますが、その分思うのが、「命をかけてがんばった人たちは、何をしているんだろう」です。だけど、ここに来て、絵などの下に書かれている文字はかなしみもあったけど、せんそうが終わってよかった。もうこんなことにならないでほしい。そのような気持ちがあると思えました。これからもこの先も、ずっと平和でいてほしい。

〇せんそうはかなしいことだとおもいました。だから今のようにかぞくみんなでたのしくくらせる日がずーとつづいてほしいと思います。(7才)

〇せんそうは人がしんだりするから日本にきてほしくない。(7才 せいたろう)

〇人のため父やおとこの人がいっしょうけんめいたたかっているのがとてもこわかった。このところにきてつるがいっぱいありました。おばあちゃんがいっしょうけんめい人のためを思っているとその気持ちがすごいと思いました。

〇教科書に書いてあったし、生焼けの死体があったからよくないとあらためて思った。金のためなら人が変わるみたいに戦争に勝つためなら手段もえらばない人がおるからこんなことがおこるからよくない人はおるんやと思った。

〇原ばくのひどさが分かった。人々のかなしさやくるしいと分かったのでいろんな人に原ばくのことを伝えたいと思いました。

〇昔のことを知れて、原ばくのきょうふを知りました。原爆NO 戦争NO

〇パネル展を見て原爆が改めてすごくおそろしいことだと分かりました。世界にはまだたくさんかくへいきがあることがこわいです。広島・長崎でおこったことはぜったい忘れないようにしていきたいです。

〇戦争はこわいから日本にきてほしくないし、平和な世界がつづいてほしいです。(9才 あかね)

〇平和な世界へがんばろう! 戦争 × 平和 ◎ (小4)

〇ウクライナとロシアの戦争が早く終わってほしい。(小4)

〇戦争は一つのばくだんでいろんなものをこわしたりしたからもういっしょうないようにしたいです。(小4)

〇戦争で家族とはなれたりしてしまうから家族を幸せにしたいと思いました。(小4)

 

【今年のパネル展の企画内容に関する感想、今後の要望】

〇この感想・メッセージもまた展示の一つですね。皆さんの感想に共感し、再度展示を見直したりしました。

〇原爆と人間パネルに主催者一口メモが付いているのが良かった。毎年見ている展示も新しい視点で見ることができ、ぐっと現代に自分に引き寄せられるような感覚になった。今後も是非継続を。

〇このような惨状、苦しみを経験し、日本国憲法が生まれたんだなぁ・・と実感できました。〝憲法前文の精神を世界へ〟切に思います。二度とこのようなことが繰り返さないために。

〇核兵器を所持する国とその数に驚きました。無差別に多数の人間を殺してしまう。その後の残酷さに胸が痛くなりました。

〇グテーレスさんの言葉を世界中が共有すべきですね。戦争の愚かさに世界の指導者が目ざめなくてはいけないと思います。手持ちの鶴を並べさせて頂きました。来年までにぜひ千羽鶴を作り上げたい!

〇パネル展はとても整然としていてよいのですが、何かもう少し見るだけでないものが取り入れられないか・・。コロナ対策をいろいろして+α活動を入れるか、コロナが心配だからと展示をみるだけにするのか、交流が全くないので残念です。毎年パネルを見ているのですが、いろいろな資料、報道とあわせるとまだまだ知らないことだらけだと思い知ります。被爆者でない自分は、聞いて見て考えて、をくりかえしくりかえし、自分の血肉にしていくことが必要なのだと改めて思いました。ありがとうございます。

〇19階ではなく今年は1階に会場が変更になったが、以前より多くの人に見られるような気がする。この場所もとても良いと思いました。

〇地元金沢市で日本軍による核兵器開発の試み(「に号作戦」)が行われたことも次回、展示してはいかがでしょうか?(ウラン235の熱拡散分離抽出) (41才 男性)

〇毎年パネル展来ていますが、東京大空襲や和歌山戦争のパネル展してほしいです。

〇展示物をもっと多く!

 

【上記以外の感想・メッセージ】

〇パネルの中に渡辺千恵子さんが原水爆禁止世界大会にお母さんに抱きかかえられて参加、発言されている写真がありました。この8月9日長崎式典で田上市長が冒頭で語られたシーンです。「見世物じゃない、撮るな!」の周囲の声に渡辺さんは「撮ってください。そして世界に知らせてください。二度と私を作らないで」私たちはその声に応えなければ。

〇2回目です。お盆帰省の子ども、孫たちと来ました。思いがけず娘の連れ合いの方からネットで紹介されていた。是非行きたいとの申し出があり、とてもうれしく思いました。2年生の子は折り鶴を三羽折って大事に持ってきました。感想も自分なりに考えているのを見て、この小さな一歩は大事だなと思いました。

〇忘れません。広島を、長崎を

〇核兵器を無能にすること!考えませんか!

〇平和のパネル展 毎回この夏に来ているけど世界はこの事実を受け入れてきています。核兵器の廃絶への道は前進しています。

〇人はいつかは死ぬ存在だけど、こんな死に方は自分も子供たちもしたくない。戦争がもたらす平和なんてないし、加害者にも被害者にもなりたくない。ヒロシマ、ナガサキで起こった事実をもっと世界に届けていきたい。毎日を平和に楽しくいきるのが夢。

〇核に反対なら、現実的に核兵器の準備のための原発にも反対すべきです。

〇ほんとうの平和とは何か?我々は毎日朝から晩まで心の中で戦争をしています。人を傷つけ自らも傷ついています。人間を越えた大きな力に自分をゆだねるしかありません。

〇家族で来ました。中2と小5の子どもたちは、被爆者の方から生の声を聞ける最後のチャンス世代だと思っています。なんとか石川県でもその機会を作っていただけたら・・と思わずにいられない展示でした。彼ら、私たちは被爆者の方々の意志をつなぐ使命があると改めて思いました。

〇大統領や首相に見せても核兵器を手離さないとしたら、それはもう「人間の心」を失っているのだろう。自分の故郷「横浜」や大好きな「石川」で戦争の被害が永久に起きないように、日本国、世界で戦争が起きず、また世界で核兵器が廃絶されるように。

〇いつも涙なくては見られません。こんな兵器を作り、保有し、使用すると威嚇することなどとても許せません。なんとしても核廃絶を実現しなくては、と思います。(80才)

〇今回、初めて県庁に来て、パネル展を見学させていただきました。子供たちにも一緒に見て戦争の悲惨さ、原爆のおそろしさなどを少しでも感じてもらいたいと思い、来ました。同じことを繰り返してほしくない。この先、子供たちが笑顔で過ごせるようになるためにも戦争をなくしたい!!全世界を笑顔で一杯に!(44才)

〇戦争の大変さを知りました。悲惨で後でこうかいすること、まちがいありません。絶対に戦争は各国はしてはならないことを願うことです。

〇戦争のない平和な国がずっと続きますように。

〇核兵器は虐殺兵器です。全世界で禁止・廃棄するべきだと思います。平和パネル展、日本とアメリカと展示できたらいいなと思いました。日本だけではなく、アメリカの方にどれだけ悲惨だったかをもっと知ってほしいです。ロシア、ウクライナも今、戦時中ですが、日本はこれ以上悲惨をくりかえさないために中立でいてほしいです。平和を願います。

〇悲惨な戦争になる前に力を合わせましょう!今年2022年、広島へ行ってきました。あの平和公園が8月6日の前は繁華街であったことを知りました。8月6日前の子ども達、大人達の絵顔に展示でたくさん出会ってきました。

〇世界から核兵器が無くなってほしいなと思いました。戦争は嫌いだ!!

〇活動を続けている方達 すごいと思います。これからもお願いします。

〇戦争を起すも起さないのも〝人〟〝人〟なぜ!!

〇原爆はいらない!!

〇このようなパネル展を開いて頂きありがとうございます。ニュースを見て、自然と足が向きました。明日は8月6日です。平和な世界をいのります。(50代 女性)

〇戦争反対,子ども達の未来に核兵器はいらない。

〇涙をこらえるににいっぱいいっぱいでした。こんな惨状があるのに、なぜ核兵器がなくならないのでしょう。なぜ持ちたいと思うのでしょう。母と子が笑顔で安心して生きていける世の中になることを心から願います。

〇あの日、焼かれたのは自分だとしたらくやしくて、おそろしくて、知らないではすまなすぎます。

〇パネル展ありがとうございました。51才女性です。自分が小学生の頃は8月6日は全校登校日で体育館でピカドンという映画を見ました。今21才と12才の子どもがいますが、この子たちの学生時代はこのような平和教育は行われていません。自分の時は修学旅行で広島、長崎に行きましたが、子どもたちは全く行っていません。せめて、日本人として過去にこのようなことがあったのだということを知って欲しい、と強く思い今回このパネル展に中の息子を連れてきました。息子は展示を見て「つらい」と言っていました。何か少しでも感じてくれたら平和に考えるきっかけになってくれたらと思っています。本当にありがとうございました。(金沢在住)

〇8月6日、広島には過去3回旅行して必ず原爆資料館に立ち寄ります。そこでなければ見られないような資料を見せて頂き、ありがとうございます。ロシアが核兵器を使わずに停戦されることを皆で祈りましょう。

〇1日でも早く平和にくらしていけることをいのります。

〇写真と絵、じっくりと見て読み、あらためて思いました。ロシア・プーチンの核使用発言と侵略行為、まして日本国内での核共有発言、断じて許せない! 6日と9日に平和の鐘をつきました!

〇NO WAR  NO NUKES  核兵器は命を救えない

〇核兵器は二度と使わせてはなりません。

〇今日は広島の原爆の日です。二度と一般市民が核兵器の被爆者にならないようにしなければいけないと思いました。どの国の人々も戦争反対、世界平和を守りたいです。(51才女性)

〇涙、涙でペンがふるえています。にほんは絶対に核兵器をもってはならない!戦争は二度としてはいけない!

〇地球を守ろう(地球のイラスト入り)

〇展示スペースを広く取ってほしい! 来年は広島へ(4度目)

〇戦争は絶対よくない。早く平和な世界に!

〇戦争について、少しは知っていることがあると思っていましたが、全くわからないことばかりで、今回のパネル展を通して知ることができました。子どもたちにももっと〝戦争〟について知ってもらいたい。私達大人も、もっと知るべきだと改めて感じました。

〇パネル展、初めて見てすごく戦争の怖さを痛感しました。来年もここに来ます。お世話様でした。広島に行きたい!長崎に行きたい! 日本は世界に発信して絶対に核を保有してはいけない!と訴えるべきです!

〇核兵器のおそろしさを全世界の人々に伝えたい。武器を作っている場合ではない。気候危機をなんとかしたい。

〇太平洋戦争前・及び戦中における国策方針策定と戦中の海戦(ミッドウェー海戦、第2次・第3次ソロモン海戦等)に深く関わった海軍軍人の縁戚に当たる者です。太平洋戦争及び近現代史については常日頃から学習と調査研究を進めていますが、今回改めてパネルで学習させて頂き、大変有意義な時間・機会となりました。これからの貴団体の御活動を陰ながら応援しております。自分もこれから学習・調査・研究・分析を進め、平和について考え、行動していけたらと思っております。(8月6日 金沢市在住 41才 男性)

〇戦争は絶対ダメ!命の重みを知ってほしい。

〇すべての命は貴い。戦争ではお金をもうける人も命。もっと命を守るためにお金を使ってください。

〇国民ひとりひとりはもとより、国会議員がもう一度、憲法(前文)を学ばなくてはいけない。(65才 女性)

〇考えられない 核兵器 反対 作らないで 使わないで

〇パネル展を見て、とても感激しました。

〇地球に平和を (地球のイラスト入り)

〇子どもたちに核兵器のない平和な世界を! 大人の責任

〇まごたちにふり回される夏休み、平和式典のTVも8時15分に合掌することもままならない今日でした。ゆっくりパネルを見て、心新たに平和を願います。企画をありがとうございました。

〇パネル展を見て、原爆による争いは二度としてはいけないと改めて思いました。普通にくらしていけたら、急に人生が終わってしまうなんて悲しいのでこれからも平和な国であってほしいです。

〇広島のこの日に来られたことも意味あることと今一度「忘れない」よう心して生きます。

〇小さい時、広島の原爆資料館へ行ったことがあるのですが、当時の知識もなく、ただ恐怖で急ぎ足で資料館を出てしまいました。今日、この展示を見て、77年前の人たちが命を犠牲にしてまでつくってくれた、私たちの今の「あたりまえ」を守っていくために、私たちも努力するべきだと感じました。

〇改めて原爆のこわさをつくづく感じました。核兵器反対運動を応援致します。(87才女性)

〇争いのない平和な世界を! 核兵器使用反対!

〇パネル展を見て、とても感激しました。

〇母と子の幸せな姿 平和があってこそ。

〇戦争の道へ日本がもどらないこと!!

〇戦争は起きませんように

〇企画してくれてありがとう。

 

 

     『はだしのゲン』ロシア語版を受け取るマリア・キリチェンコさん㊧

 

日本子どもを守る会「第19回平和祈念集会」にて

『はだしのゲン』ロシア語版を寄贈しました

 日本子どもを守る会の「第19回平和祈念集会-『原爆の子』ロシア語版の今日的意義」が8月13日、東京都内にてオンライン併用で開催されました。講演者は、ロシア語版翻訳者のマリア・キリチェンコさんとロシア語版の出版を仲介したロシア研究者の川村秀さんです。

 広島の子どもたちの原爆体験文集『原爆の子』(長田新、1951年刊行)は、世界の平和教育のバイブルとも言われていて、『はだしのゲン』と双璧とも言われます。ロシア語版は、2010年 に『ヒロシマの子供達』という書名でモスクワで刊行され、大きな反響を呼びました。 4月には、モスクワの第1486学校 で中・高生の読書会も開かれ その時の様子も紹介されました。

 この集会には翻訳ボランティアグループのプロジェクト・ゲンの会員も参加されており、本会から①講師のマリア・キリチェンコさん、②国営ロシアの通信社の日本特派員、③ロシア大使館に『はだしのゲン』ロシア語版を3セット寄贈することができました。

 ロシアのウクライナ侵攻と核使用の威嚇が長引くいま、時宜を得た取り組みになりました。

*詳しくは関連リンクのプロジェクト・ゲンHPをご覧ください。

 タイトル:「原爆の子」(長田新)と「はだしのゲン」(中沢啓治)が繋がった!

 反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会が、8月2日~16日、石川県庁内で「平和のパネル展2022」を計画していましたが、19階展望ロビーが新型コロナウィルスの集団予防接種の会場になったため、1階展望スペースに変更になりました。ご来場の際にはご注意ください。

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 今年の「平和のパネル展2022」の初日、8月2日のオープニング企画、中沢啓治さんが作詞した「広島 愛の川」の紹介文を本会HPに掲載します。

「広島 愛の川」紹介

 平和のパネル展主催団体の一つ 「はだしのゲンをひろめる会」です。この会は2012年12月にここ金沢で発足しました。「はだしのゲン」の翻訳、本や紙芝居の普及、寄贈活動を続けてきた団体などが、平和な社会を実現するために連携してゲンを世界に羽ばたかそうと「はだしのゲンをひろめる会」を結成し取り組んでいます。

   「はだしのゲン」は作者の中沢啓次さんが「90%体験です」とおっしゃっていましたが、過酷な状況を描きながらも、ゲンのたくましさ、生き抜こうとする力、命の平等に真剣に立ち向かう姿は、時代や国を超えて勇気を与えてくれます。中沢さんは2012年の12月になくなられましたが、2013年、「はだしのゲン」連載開始40周年の会で中沢さんの遺した一編の詩を妻のミサヨさんが朗読されました。それが「広島 愛の川」です。次の世代には人間の醜い部分ではなく良い部分を残してあげたいという中沢さんの思いは、怒りや悲しみから“優しさと”という歌詞になり、平和な世界への希望を川に託しています。

 この詩はメディアにも取り上げられ、ミュージシャンを動かしました。山本加津彦さんが作曲、中沢さんが好きだった加藤登紀子さんのうたで2014年リリースされました。同時に「広島 愛の川プロジェクト」が誕生し、2015年からは毎年8月6日広島の原爆ドーム近くの川に面して沢山の子どもたち、親子、若者が世界へ届けとこの歌を合唱で歌っています。それに呼応して全国、世界から歌っている動画も届きます。核兵器禁止条約が発効した喜びも束の間、戦争が起き、多くの人が犠牲になっています。核の使用、核による抑止力が語られる今こそ、ゲンとこの歌が世界に広がってほしいと願います。

 本日は広島での大合唱を撮影した動画を上映いたします。この歌に託した中沢さんとゲンの願いをどうぞ受け取ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島 愛の川         

   作詞・中沢啓次      作曲・山本加津彦 唄・加藤登紀子

 愛を浮かべて川流れ
 水の都の広島で
 語ろうよ 川に向って
 怒り、悲しみ、優しさを
 ああ、川は 広島の川は
 世界の海へ 流れ行く
 
 愛を育てた 太田川
 手取り駆けった川堤
 伝えよう 川に向って
 怒り、悲しみ、優しさを
 ああ、川は 広島の川は
 世界の海へ 流れ着く
 
 愛するわが子に 頬ずりし
 姿 川面に 写す日々
 誓おうよ 川に向かって
 怒り 悲しみ 優しさを
 ああ、川は 広島の川は
 世界の海へ 巡りゆく
 

 

 

   NPO法人はだしのゲンをひろめる会も参加する「反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会」では、今年も8月2日(火)から16日(火)の2週間、石川県庁にて「平和のパネル展」を開催します。本会ホームページに開催案内チラシを掲載します。

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はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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