活動
NPO法人はだしのゲンをひろめる会も参加している「反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会」が毎年夏に金沢市卯辰山玉兎ケ丘の「平和の子ら」像前広場で開いている「ピースディ」の開催案内です。
中国語版翻訳者の坂東弘美さんが取材・編集・制作されている「ゲンの翼」20作目の出演は、講談師の神田香織さんです。この度、プロジェクト・ゲンHPに「はだしのゲン」を語り続けて38年の神田香織さん編がアップされましたので本会HPに紹介します。
このYoutube動画「ゲンの翼」(20作品)は、本会HPのトップ画面にすべてアップしてあります。トップ画面の該当ページをクリックする方法でも閲覧できます。ぜひご覧ください。
能登町の小中学校に『はだしのゲン』を寄贈
核戦争を防止する石川医師の会
核戦争を防止する石川医師の会(以下、反核医師の会)では、核戦争よる被害の実相を伝える図書として漫画『はだしのゲン』(以下、ゲン)を石川県内の小・中学校に寄贈する活動を2011年から各市町教育委員会の協力を得て実施しており、これまで寄贈済が14市町、寄贈不要が3市町、未寄贈が2市町(珠洲市、能登町)です。
ゲンは被爆の実相を伝えるだけでなく、作者・中沢啓治氏の「踏まれてもまっすぐに伸びる麦のように、強く生きよう」、幾多の困難を乗り越える姿が描かれています。反核医師の会では元旦の能登半島地震で大きな被害があった子どもたちを元気づけてくれるものと、能登町教育委員会に働きかけて今回のゲン寄贈が実現しました。
能登町教育長との懇談
6月10日能登町教育委員会を訪問し、小学校5校に日本語版を、中学校4校に日本語版と英語版を、町立中央図書館に日本語版をそれぞれ寄贈しました。英語版はNPO法人はだしのゲンをひろめる会(以下、ひろめる会)の提供です。
寄贈式には、教育委員会から眞智富子教育長、河崎恭子事務局長、反核医師の会から横山加奈子副代表世話人、小野栄子事務局員、ひろめる会から神田順一事務局長が出席しました。
眞智教育長からは「子どもたちはゲンの日本語版と英語版を対比して見ることができるので興味を持ってくれると思う」「非核三原則にある通り、恒久的平和を子どもたちに引き継いでいきたい」「私は中学生の修学旅行で広島に二度引率したことや広島原爆資料館の派遣事業を利用して被爆者を迎えてお話していただいたこともある」「ゲンに触れることにより、平和を考える機会になることが期待できる」「子どもたちはそれぞれの発達段階に応じた読み方をすると思う。そこは子どもたちの力を信じたい」「教員にはゲンをどのように活用できるか考えてもらいたい」などゲンの寄贈を受け入れた思いをたくさん語っていただきました。
私たちからはゲンの利用方法について、保健室に置いていたらよく読まれていたとか、石川県立図書館にもゲンを寄贈したが、配置場所が民族差別等の社会科学分野であり、子どもたちが閲覧できにくいのは問題と指摘したところ、教育長からは「各学校には子どもたちが手にとりやすいコーナーに置くように伝えたい」と話されました。
全自治体への寄贈が目標
反核医師の会では、県内全ての自治体へのゲン寄贈を目指しており、今後は未寄贈の珠洲市、寄贈不要と回答された3市町(小松市、津幡町、羽咋市)への働きかけを進めていきます。さらにこの取り組みを開始して13年経過しているため、これまでの寄贈先での利用状況調査や2巡目の寄贈活動も検討しています。
昨年、都道府県立図書館へのゲン所属・寄贈希望アンケートでたくさんの寄贈実績があったひろめる会では、今後は県内の公立図書館へのアンケート活動を検討しています。 (まとめ 神田順一)
国際交流NGOピースボートに『はだしのゲン』寄贈報告
漫画「はだしのゲン」連載開始50周年記念事業は、今年3月末まで継続することになっています。この度、記念事業の締め括りとして、はだしのゲンをひろめる会から国際交流NGOピースボートに『はだしのゲン』日本語版、英語版、中国語繁体字版の3セットを寄贈することができ、4月出航のピースボート〝おりづるプロジェクト〟(ヒバクシャ地球一周 証言の航海)にて活用していただけることになりました。この経緯を以下の二人のワタナベさんのメールにて紹介します。
【ANT-Hiroshima 渡部久仁子さん】2024年3月4日、メールより
4月のピースボートでは、被爆者の方々が数多く乗船され、〝おりづるプロジェクト〟と称して世界各地で被爆体験講話がおこなわれます。船上でも、被爆者の証言や交流、学習会などが企画される予定で、そのなかには、「はだしのゲンが見たヒロシマ」の上映やシリアの瓦礫に描かれた「はだしのゲン」のパネル展なども行われます。
きっかけは、長崎での展示&上映会に乗船予定の被爆者・小川忠義さんがいらっしゃったこと。自分の証言だけでなく、この映画を観てもらいたい、パネル展示を船内でしたいとおっしゃられ、問い合わせと協力依頼がありました。連絡をくださったのがICANのことなどで一緒に仕事をしたことがある、〝おりづるプロジェクト〟責任者の渡辺里香さんでした。今回の寄贈で、乗船中に「はだしのゲン」を読んでもらえる機会をつくることが出来ることになりました。「はだしのゲン」で何かをしたら、〝おりづるプロジェクト〟のブログにアップしてくださるそうです。https://hibakushaglobal.net/
また、帰国後にフィードバックもいただけるとのことでした。有難いご縁をいただいたと感謝しています。そして、ゲン愛のつながりでいろんなことができることになって感激です。
「はだしのゲン」50周年の締めは、やっぱり世界に羽ばたく・・・
【ピースボート 渡辺里香さん】2024年3月7日、メールより
この度は、石田優子さん、渡部久仁子さんのご紹介/ご配慮で弊団体に「はだしのゲン」(日本語版、英語版、中国語繁体字版)を寄贈頂き、心から感謝申し上げます。先日、事務所で受け取りました。ありがとうございました。国内外に原爆被害の実相と核兵器の非人道性を伝え、核兵器廃絶と平和への思いを継承するために、大切に、そして広く活かして参ります。
今回の船旅は、4月13日から始まる3か月間のもので、被爆者3名(1名は部分的)、ユース特使2名、核実験被害者1名(米国からメキシコ間)と共に、実施します。
(https://hibakushaglobal.net/2024/02/28/beyond_borders_and_generations)
乗客1400名のうち、400名くらいは日本以外からの乗客です。(中国、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、香港、米国、ニュージーランド、オーストラリアなど)彼らにもゲンの存在が知られ、一緒に核なき世界に向けて考えていけたらと思っています。
船の上、または寄港する場所での活動をブログで発信していく予定ですので、ご注目頂けますと幸いです。(https://hibakushaglobal.net/category/hibakusha-project/)
はだしのゲン関連の企画をする際には、貴団体のお名前も出させて頂くつもりです。
最後になりますが、今回の3か月の船旅の終了後も、そのまま船の上で保管させて頂き、より多くの人に読んで知ってもらおうと思います。
貴団体の活動に心からの尊敬を示しつつ
ピースボート 渡辺里香、橋本舞
(今回のおりづるプロジェクト担当者)
NPO法人はだしのゲンをひろめる会では、被爆の実相を子どもたちに伝えるために、漫画『はだしのゲン』(全10巻)を石川県内の小・中学校に寄贈する取り組みを、核戦争を防止する石川医師の会と共同で取り組んでいます。
11月29日には穴水町教育委員会を訪問し、小学校2校に日本語版を、中学校1校に日本語版と英語版を1セットずつ寄贈しました。(日本語版は医師の会から、英語版はひろめる会から寄贈)
寄贈式には、教育委員会から大間順子教育長と事務局、ひろめる会から事務局長の神田、医師の会から事務局の小野さんが出席しました。大間教育長はご挨拶一つで場がエネルギーに満ち溢れるようなとてもお元気な方で、楽しい懇談となりました。
◆医師のメッセージを伝え、配架の工夫を要望
式の冒頭、医師の会からは『はだしのゲン』寄贈運動の経過と寄贈に込めた医師のメッセージを伝え、ひろめる会からは活動紹介とともに、「是非子どもたちの目に留まるような配架を」と要望しました。熱心にメモを取りながら聞いて下さった教育長は、12月の校長会で2団体からのメッセージを直接校長に伝えること、そして配架の件も学校司書(小中学校・計3校に一人)に伝えることを約束してくださいました。
◆「読書は心の投資」
穴水町の学校では「読書は心の投資」として、読書習慣を大事にしているそうです。「はだしゲンは、きっと皆が進んで手に取ってくれるはず!」と、寄贈を大変喜んでいただきました。また、英語版は中学校に寄贈したものですが、「先に小学生に英語版を見せてあげたい。英語版のゲンに触れることで、子どもたちは他の英語の本にも興味を持ち、世界が広がるはず」と、英語教育に力を入れている様子も報告されました。
寄贈式には、北陸中日新聞のほかケーブルテレビの取材もありました。これらの報道によって、学校以外でも『はだしのゲン』が読まれる機会が増えるのではないかと期待しています。
◆ 県内14市町100校に寄贈
寄贈式のセッティングは意外に時間と労力を要するものですが、その報奨は何倍にも大きくなります。教育長等の熱意と実践に触れることができ、ひろめる会の理念と活動、また作者・中沢啓治さんが『はだしのゲン』に込めたメッセージ等を直接お伝えできる貴重な機会にもなります。充実した懇談を終えた時にはいつも、子どもたちが真剣に、時に笑いながら『はだしのゲン』を読む姿が想像できて、次の寄贈への励みにもなっています。
核戦争を防止する石川医師の会と共同の『はだしのゲン』寄贈運動は、穴水町への寄贈で石川県内14市町100校(日本語版101セット、英語版12セット)となり、未寄贈の自治体は珠洲市、能登町の2か所になりました(3自治体は寄贈辞退)。2024年はこの2自治体への働きかけが焦点になります。来年の報告を楽しみに待っていてください!
今年5月におこなった都道府県立図書館(50館)への「はだしのゲン」所蔵・寄贈希望アンケートの回答が6月、7月と続き、8月にも回答がありました。8月31日現在、48館から回答があり、回答率は96%に達しました。未回答は国立国会図書館、東京都立中央図書館の2館です。
この取り組みにより、『はだしのゲン』22セット、『Barefoot Gen』36セットを寄贈できたことにより、都道府県立図書館(50館)のうち『はだしのゲン』所蔵は41館から46館に、『Barefoot Gen』所蔵は6館から38館に大きく増やすことができました。
都道府県立図書館への「はだしのゲン」所蔵・寄贈希望アンケート 集計報告 (2023年8月31日現在) |
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№ | 図書館名 | はだしのゲン | Barefoot Gen | 備考欄 | |||
所蔵 | 寄贈希望 | 所蔵 | 寄贈希望 | ||||
1 | 国立国会図書館 | 有り | ー | 無し | ー | 未回答 | |
2 | 札幌市中央図書館 | 有り | 希望する | 有り | 希望する | ||
3 | 函館市中央図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
4 | 釧路市中央図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | ||
5 | 青森県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
6 | 岩手県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
7 | 宮城県図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
8 | 秋田県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
9 | 山形県立図書館 | 無し | 希望する | 無し | 無し | ||
10 | 福島県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
11 | 茨城県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
12 | 栃木県立図書館 | 有り | 希望する | 有り | 希望する | ||
13 | 群馬県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
14 | 埼玉県立熊谷図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
15 | 県立長野図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | ||
16 | 神奈川県立図書館 | 有り | 無し | 有り | 無し | ||
17 | 新潟県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 無し | ||
18 | 千葉県立中央図書館 | 有り | 無し | 無し | 有り | ||
19 | 東京都立中央図書館 | 有り | ー | 無し | ー | 未回答 | |
20 | 山梨県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
21 | 富山県立図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | ||
22 | 石川県立図書館 | 有り | 無し | 有り | 無し | ||
23 | 福井県立図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | ||
24 | 岐阜県立図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | 漫画対象外 | |
25 | 愛知県図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
26 | 三重県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
27 | 静岡県立中央図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | 漫画対象外 | |
28 | 大阪府立中央図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
29 | 奈良県立図書情報館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
30 | 和歌山県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
31 | 滋賀県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
32 | 京都府立図書館 | 有り | 無し | 無し | 無し | 漫画対象外 | |
33 | 兵庫県立図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | ||
34 | 広島県立図書館 | 有り | 無し | 有り | 希望する | ||
35 | 山口県立山口図書館 | 有り | 無し | 有り | 無し | ||
36 | 鳥取県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
37 | 島根県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
38 | 岡山県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
39 | 徳島県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
40 | 香川県立図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | ||
41 | 愛媛県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
42 | オーテピア高知図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
43 | 福岡県立図書館 | 有り | 希望する | 絵本あり | 希望する | ||
44 | 佐賀県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
45 | 長崎県立長崎図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
46 | 熊本県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
47 | 大分県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | ||
48 | 宮崎県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | ||
49 | 鹿児島県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 無し | ||
50 | 沖縄県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 無し | ||
有り41館 | 希望22館 | 有り6館 | 希望36館 | ||||
(注記)未回答の国立国会図書館、東京都立中央図書館はHPの図書検索にて『はだしのゲン』『Barefoot Gen』所蔵の有無を調べました。 |
平和のパネル展2023に寄せられた感想・メッセージ(65通)
展示内容 「原爆と人間」パネル(30枚)
広島の高校生が描いた「原爆の図」(20枚)
「はだしのゲン」紙芝居パネル(80枚)
絵本「核兵器をなくすと世界が決めた日」表紙及び世界地図
開催期間 2023年8月2日(水)~16日(水)
開催場所 石川県庁 19階展望ロビー
主 催 反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会
事 務 局 石川県生活協同組合連合会
【今年のパネル展に寄せられた感想・メッセージ】
〇原発は順次廃炉、世界は全て非核地帯へと願います。平和で安全な世界を子ども達へ
〇自分が思うよりも、つらく、悲しく、苦しいものだと気がつきました。私は戦争を経験したことがないので、どれだけつらいものか、あまり理解しようと思いませんでした。でも戦争はいつ起こってもおかしくありません。これからは、自分に関係ないと思わず、しっかりと受け止めて向き合っていきたいと思います。
〇戦争は残念ながら現在も続いています。これらが全てなくなるように僕らは願います。
〇地球は全人類の宝 その地球をこわしてどうなるの! やめて!
〇平和がずっと続きますように
〇平和な日常を生きているのだと改めて思いました。亡くなっていった〝多くの未来〟が無駄にならないように。戦争の悲惨さを後世に伝えていきたいです。
〇ご苦労様! 1945年終戦から78年、いまだにその傷はいえてないので、頑張って下さい。
〇「戦争をなくす」子供の頃からのこのテーマを何回もテレビや本で見てきた。しかし、戦争はなくなっていない。どうすればなくなるのか?一生のテーマです。
〇戦争は二度と起きませんように。
〇戦争がなくなって、世界の人たちみんなが幸せで平和な世界ですごしてほしい。
〇争いのない平和を願います。忘れることのない日を胸に。強く願う。
〇戦争は、こわいと思いました。
〇広島から来ました。今朝、七尾の中学生、小学生に体験記朗読をした帰路、夕方のTVニュースで「平和のパネル展」開催を知り、駆け付けました。広島の被爆者の方がこの地で原爆の恐ろしさを伝えていらっしゃることに私ももっと頑張らねば・・・と思いました。そして皆様の活動を広島からも応援します。(2023年8月2日午後7時 広島・K)
〇平和な世の中になりますように
〇戦争は絶対にしてはいけないこと!!だと思います。平和な日々が続きますように。
〇世界中が平和になりますように
〇8月4日(金)16時半ごろ来ました。すると、「明後日は広島原爆忌です。・・・各自1分間の黙祷を奉げましょう」というような全館放送が流れました。小さなことですが、良い取り組みですね。明後日はあの日に思いをはせ、非戦の誓いを新たに、と強く思いました。
〇広島のG7で核抑止力をあらためて確認する異常! あらためて反核の思いを強くしています。印象深し!⇒「原爆孤児」「プラットホーム」「焼却を待つ死体」
〇パネル、しっかり見ました。千羽鶴を折るのは久しぶりで、見本を見ないと忘れていました。若い人に見てもらうのは大事ですネ。(64歳 男)
〇戦争は絶対にしてはいけない!若い世代にぜひこのパネル展をみせてほしい!こんなに残虐な実態を自分の目でみてほしい!(60代 女)
〇戦争はもう起きないことを願います。
〇戦争を仕掛けた人間たちへ そんなに戦争、もめ事、金が好きなら当事者同士でやればいいでしょう。一般人はまきこまないでほしい。天皇万歳なんて気はさらさらありません。煮えくりかえりますよ。人の命は寿命が限られていますからね。戦争の目的は欲? それとも人間の命が好物なのですか? 皆の意識が解放されますように願っています。
〇広島、長崎のことはある程度知っていると思い込んでいましたが、こうしてじっくりと丁寧に調べられた文や写真、絵画などを見て、まだまだ知らないこと、ちゃんと理解していなかったことがたくさんあることに気づかされました。私なりにまわりの人や子どもたちに伝えていきたいと思いました。ありがとうございました。
〇核兵器の実態と恐ろしさを改めて気づかせてもらいました。平和のあることの有難さも伝えとどけることの大切さを感じる展示でした。
〇戦争が始まると、けが人に対してもこわれることに対しても何もできません。(戦争を)起こさぬように 始めないようにしなくては
〇戦争や核兵器がない世の中になって、みんなが安心して暮らせる未来になってほしい。
〇戦争はおきてはならないものだと改めて感じました。
〇平和を祈っていつまでも…
〇日本はただ一つの被爆国 日本が世界の先頭に立ち原爆、核の恐ろしさを伝え、核保有国としっかり対話を続けることをしなければ
〇平和のパネルを見てみて、戦争とはぼくたちが思っている以上に怖く、誰も得をしない最低なものだと身をもって感じました。戦争をくり返さないために私たち人類はたがいを認め合い、平和に生きなければいけないと強く思いました。(志賀中学校3年)
〇被爆国である日本こそが、恐ろしさを伝えなくては、今後、世界は破滅するし人類も滅亡します。
〇「パネル展」を見てから…「空からの景色」を見て… 今、私は平和で幸福な時間のうえから眺めているのだと心から思いました!! このまま、維持しなければいけない!
〇現在、自分の周りは穏やかに毎日を過ごせていますが、世界のあちこちで今でも命の危険にさらされている人々が多数いることを忘れてはいけないと思いました。核や戦争のない世界がいつか訪れるよう、日々考えていきたいと思います。
〇よくぞ、展示会催していただきました。お世話様でした。すごくリアルでショックでした。「ヒロシマ」の核によるひどい、すごい、当時の現実を語り、継承していって下さい!(シネモンドの)映画を見に行きます。
〇戦争は悲しみの連鎖。絶対にもうしてはいけないことだと強く感じました。
〇武力ではなく対話で戦争は絶対にいけないこと!
〇せんそうはだめ! NO WAR でも、いまの岸田や維新のほうがやばい。
〇核も原発も(核発電)も不安です!!
〇原爆の怖さを知りました。これからも平和が続きますように。
〇ほんと戦争とげんばくはだめ、二度とこのようなことがおきないためにはこのことをつたえてこわさなどを知って使わないでほしい。
〇広島のYASUさんと一緒に見たかったと思いました。
〇戦争のおそろしさをあらためて感じました。
〇平和な世の中が続きますように。皆の大切な命を守りたい。人にも自分にも優しく。
〇北方領土は日本固有の領土であるにも関わらず元島民の方たちの苦しさも感じ、日本政府は早急に問題を解決するべきだと感じた。原爆の被爆写真は目を背けたくなったが、若い世代の私たちが知ることが大事だと思うので、後世にも伝えていきたいと感じた。(大学4年、22歳)
〇思いやりのある心で平和に。このパネル展やマンガコーナーが常設される場所があるといつでも見に行けるのにな。
【広島市立基町高校の高校生が描いた「原爆の絵」の感想】
〇有志の方々による絵の数々が胸に迫り、衝撃を受けました。本当にこのようなことが起こっていいはずがない。やるせなさと憤りを感じます。私も微力ながら仕事柄、次の時代を生きる子ども達に戦争について、平和について考えてもらえるよう働きかけたいです。
〇高校生の絵 ゆっくりと見せていただきました。よく描いてくれたと思います。本当にありがとう。平和を祈ります。
〇非情・トラックの絵・証言 御幸橋の写真に写っている坪井直さんが同じような証言をされていました。男は兵士になるからと乗せてもらえ、乗せてもらえなかった女の子はひとり燃えさかる街の方へあるいていった・・・絵と証言はセットですね。
〇今日は8月9日です。子ども孫たち(小5、中2)は特に関心を持っているわけではないところをさそってきました。いざ見てまわるとけっこう熱心にむきあっているのでちょっと安心しました。高校生の描いた絵は、また絵が入れかわっていて一人一人の体験を見せていただき良かったです。家族のかわりに末期の水をのませてあげ看取った方のお話は胸にしみました。あんな時もやさしさを失わない人の心…
〇絵「焼却を待つ死体」も「死体を積んだトラック」も一体一体ていねいに積まれていたとの証言。死体処理にあたった若い兵士たちはなんとか一人一人身元を残したいと思い、名前その他に気を配り、人間として対応したいと頑張ったと本で読んだことがあります。この絵に通じますね。
〇原爆で白骨化し、直立したまま亡くなった遺体があったことを初めて知り、衝撃を受けました。まだまだ知らないこと、学ぶべきことが沢山あるのだと、改めて痛感させられた展示でした。
〇平和のパネル展の絵がとてもリアルでした。
〇高校生の絵、迫力あり、改めて原子爆弾の恐怖を感じた。2007年からの取り組みということ、ずっと続けてほしいです。皆で力を合わせ、核を無くしましょう。
〇今年の「高校生の絵」はこれまでに増して印象に残ります。水をあげればすぐに死ぬ。水をもらって「おいしかったよ。ありがとう」と言って死ぬ。…人として人間としての死ぬことができなかった悲しみ…
【漫画「はだしのゲン」紙芝居パネルの感想】
〇「はだしのゲンが見たヒロシマ」観てきました。中沢先生の強い怒りを感じました。日本は唯一の被爆国として原爆の恐ろしさを世界に伝えていかないといけないと思いました。
〇はだしのゲン 久しぶりに会えた感じです。いつまでも いつからも 平和は私たちで創らなければ。
〇はだしのゲンのパネル展 紙芝居を見て、広島に原爆が落とされた地獄の広島のリアルに今、私たちは二度と戦争をしてはならない、核兵器をなくそうと思う。
〇平和のパネル展、毎年見ても何回見ても知った…とは言えません。一歩でも被爆者の方々の思いに近づけたらと足を運び、見て考えます。今年中学2年の孫が4歳のとき、ここで「はだしのゲン」の紙芝居展示をくいいるように見ていたのを思い出します。今年帰省してきたらぜひもう一度一緒に…と思います。
〇つるをおりました。はだしのゲンを見ることができてよかったです。
〇見てためになりました! 話には聞いていた「はだしのゲン」 はじめてしっかり紙芝居を見て感激しました。
〇県庁の展望台目的で来ましたが、平和のパネル展に思わず見入ってしまいました。「はだしのゲン」20年ぶりに見ました。
〇今日、シネモンドで「はだしのゲンが見たヒロシマ」を観てきました。中沢啓治さんの「戦争はダメ」「核兵器はなくさなければ」との強いメッセージが伝わってきました。
〇広島市が「はだしのゲン」を教材からはずした。本当にこの国はどうなってしまうのか?人間の情愛が否定される世の中、こわい。
〇「はだしのゲン」を初めて読みました。ニュースで広島市が教材からはずしたと見て、興味があったので、ここで偶然読む機会を得られてよかったと思いました。全世界から核兵器がなくなるように、このようなパネル展示など続けていく必要があると思います。ありがとうございます。
【小学生から寄せられた感想】
〇せんそうはやめよう。平和
〇世界に戦争がなくなりますように! 平和が一生続きますように! 戦争ダメ、ゼッタイ!(10歳、小5、女子、大阪府)
〇つらい死に方をした人もいたんだなぁとあらためて感じました。もう、二度と同じようなことにはならないように「かく」などは使わずにいたいです。
〇ここにある画ぞうをみてせんそうをやめてほしいと思いました。
〇きょう、せんばづるをおりました。
〇ひさしぶりにおりがみのつるをおりました。
〇つるをきれいにおれてよかったです。
〇せんそうは人をころすこと。それがいちばんいけないことだから せんそうはやってはやっていけないから へいわな世界にしよう。
〇せんそうはやっぱりだめだとおもいました。
〇みんな仲良くしようね。
〇せんそうじゃなくて平和のほうがすき、平和が一番すき
〇つるをおるのがすきなのでよかったです。
〇県庁のみなさまへ 19階のロビーから見るけしきは日本、世界、ちきゅうをつくっているのだなとおもいました。県庁内もせいそうされていてきれいでした。(大野町小学校3年)
〇じゅういさんになれますように!
〇せかいで、せんそうがなくなりますように!
今年5月におこなった都道府県立図書館(50館)への「はだしのゲン」所蔵・寄贈希望アンケートの回答が6月、7月と続き、8月に入っても回答がありました。8月1日現在、45館から回答があり、回答率は9割に達しました。この結果、「はだしのゲン」21セット、「Barefoot Gen」34セットを全国の公立図書館に寄贈することができました。
都道府県立図書館への「はだしのゲン」寄贈希望アンケート・集計報告 (2023年8月1日現在) |
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№ | 図書館名 | 日本語版 | 英語版 | 備考欄 | ||
所蔵 | 寄贈希望 | 所蔵 | 寄贈希望 | |||
1 | 札幌市中央図書館 | 有り | 希望する | 有り | 希望する | |
2 | 函館市中央図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
3 | 釧路市中央図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | |
4 | 青森県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
5 | 岩手県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
6 | 宮城県図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
7 | 秋田県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
8 | 山形県立図書館 | 無し | 希望する | 無し | 無し | |
9 | 福島県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
10 | 茨城県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
11 | 栃木県立図書館 | 有り | 希望する | 有り | 希望する | |
12 | 群馬県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
13 | 埼玉県立熊谷図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
14 | 県立長野図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | |
15 | 神奈川県立図書館 | 有り | 無し | 有り | 無し | |
16 | 新潟県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 無し | |
17 | 千葉県立中央図書館 | 有り | 無し | 無し | 有り | |
18 | 山梨県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
19 | 富山県立図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | |
20 | 石川県立図書館 | 有り | 無し | 有り | 無し | |
21 | 福井県立図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | |
22 | 岐阜県立図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | 漫画対象外 |
23 | 愛知県図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
24 | 静岡県立中央図書館 | 無し | 無し | 無し | 無し | 漫画対象外 |
25 | 大阪府立中央図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
26 | 奈良県立図書情報館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
27 | 和歌山県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
28 | 滋賀県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
29 | 京都府立図書館 | 有り | 無し | 無し | 無し | 漫画対象外 |
30 | 広島県立図書館 | 有り | 無し | 有り | 希望する | |
31 | 山口県立山口図書館 | 有り | 無し | 有り | 無し | |
32 | 鳥取県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
33 | 島根県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
34 | 岡山県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
35 | 徳島県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
36 | 香川県立図書館 | 無し | 希望する | 無し | 希望する | |
37 | 愛媛県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
38 | オーテピア高知図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
39 | 福岡県立図書館 | 有り | 希望する | 絵本あり | 希望する | |
40 | 長崎県立長崎図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
41 | 熊本県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
42 | 大分県立図書館 | 有り | 希望する | 無し | 希望する | |
43 | 宮崎県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 希望する | |
44 | 鹿児島県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 無し | |
45 | 沖縄県立図書館 | 有り | 無し | 無し | 無し | |
有り37館 | 希望21館 | 有り6館 | 希望34館 |
「平和のパネル展2023」の見どころ
神田 順一
反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会(代表・西本多美子、事務局・石川県生活協同組合連合会)では、金沢市卯辰山に「平和の子ら」像が建立された1989年8月からこの像前広場で「ピースディ」を、また2005年から石川県庁19階展望ロビーで「平和のパネル展」を毎年創意工夫しながら開催しています。
私がこの実行委員会に参加したのは、核戦争を防止する石川医師の会が構成団体になった1999年から2013年まで、その後NPO法人はだしのゲンをひろめる会が構成団体になった2014年から現在に至っています。
今年も7月29日(土)、「平和の子ら」像前で「ピースディ」を、8月2日(水)~16日(水)、県庁19階展望ロビーで「平和のパネル展」を計画しています。
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「平和のパネル展」の主な展示内容
〇 ヒロシマ・ナガサキ「原爆と人間」パネル(A2判 30枚)
原爆の実相を知り、次の世代にも原爆の体験を受け継いでもらうことを目的として、原爆が投下された後の広島・長崎の様子を写した写真や絵のパネルで構成されています。
〇 ヒロシマの高校生が描いた「原爆の絵」(A2判 20枚)
広島市立基町高等学校が、被爆者が高齢化するなか、被爆の実相を絵画として後世に残すこと、そして絵の制作を通して高校生が被爆者の思いを受け継ぎ、平和の尊さについて考えることを目的として2007年から継続しています。広島平和記念資料館に寄贈された「原爆の絵」をA2判に拡大したパネルを展示します。4年連続ですが昨年とは別作品。
〇 漫画「はだしのゲン」紙芝居 全5巻(絵と文:A3判 80枚)
はだしのゲンをひろめる会が法人化した2013年から3年連続、初日にのまりんの紙芝居「はだしのゲン」上演があり、紙芝居の(絵と文)をA3判に拡大したパネルを展示しました。今年も漫画「はだしのゲン」連載開始50周年記念として紙芝居の(絵と文)を展示します。
初日は創作紙芝居「たみちゃんのノーモア・ヒロシマ」の完成披露
8月2日初日、オープニングセレモニーは紙芝居「たみちゃんのノーモア・ヒロシマ」の完成披露です。4歳のときに広島で被爆した西本多美子さん(元石川県原爆被災者友の会会長)の被爆体験や戦後の西本さん自身の被爆者運動、反核・平和運動の歩みを描いた紙芝居です。「平和の子ら」委員会が2年半かけて西本さんから聞き取り、紙芝居の台本を練り上げたものです。
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石川県庁は2013年1月に現在地に移転した当初は、19階展望ロビーの利用法は未定でしたが、翌年度から公共施設の展示スペースとして各種文化団体や市民団体等の活動、発表の場として利用できるようになっています。
今年は7月16日、「被爆ピアノとうたう会」が19階の交流コーナーで開かれ、28日には紙芝居「たみちゃんのノーモア・ヒロシマ」完成披露・記者会見も計画されています。市民団体に開かれた公共施設の展示スペースを活用した非核・平和を希求する活動を積み上げていきましょう。皆さんのご参加を期待しています。
(NPO法人はだしのゲンをひろめる会事務局長)