広島を活動の拠点として国際平和事業を行うNGO ANT-Hiroshimaからはだしのゲンをひろめる会やプロジェクト・ゲン等と連携した「漫画『はだしのゲン』連載開始50周年記念イベント」の提案があり、昨年12月に実行委員会を結成して準備を進めています。この程、案内チラシが完成したのでHPに紹介します。
広島を活動の拠点として国際平和事業を行うNGO ANT-Hiroshimaからはだしのゲンをひろめる会やプロジェクト・ゲン等と連携した「漫画『はだしのゲン』連載開始50周年記念イベント」の提案があり、昨年12月に実行委員会を結成して準備を進めています。この程、案内チラシが完成したのでHPに紹介します。
2023年2月28日
談話
平和教育教材から『はだしのゲン』を削除した広島市教育委員会の決定について
日本原水爆被害者団体協議(日本被団協)
事務局長 木戸季市
今回の広島市教委の決定を聞いて、驚き、あきれています。
被爆者(5歳、長崎被爆)として、長く学校(小中高大院)で学び、ほぼ40年間教育の場(短大教員)で生きてきた者として、怒りを禁じ得ません。
削除を決定した広島市教委、審議にあたった13人の識者、教育専門家に教育とは何かを根本から考える人はいなかったのでしょうか? 一人でも教育とは何かわかっている人がいたらこんな結論を下すことはなかったでしょう。
今回の改訂にあたって「『漫画』の一部を取り上げるだけでは、被爆の実態に迫りにくい」として、「被爆者の体験談に差し替えることにした」と報道されています。悲しくなります。原爆が人間に何をもたらしたか全く分かっていないと感じるからです。
被爆者の体験談は多くの場合、個人の体験です。『はだしのゲン』は多くの被爆者の体験を基に被爆者が苦しみ、生きてきた全体像を描いています。『はだしのゲン』を削除し「被爆の体験」に差し替えることは原爆被害の全体像を見せない結果をもたらしかねません。真逆の判断です。
教育委員会のみなさんは日本被団協の『原爆被爆者の基本要求』の「原爆がもたらしたもの」をお読みになったでしょうか。被爆者が何を求めて生き、たたかってきたかを学び検討されたでしょうか。
さらに看過できない根源的な問題があります。一つは教育行政の責務は教育条件の整備であり教育内容への介入はできないということです。もう一つは人類の歴史を知り学ぶとはどういうことかという問題です。「児童の生活実態に合わない」ことを理由に過去の出来事を学ばせないことは過去の事実を学ばせず人類の歴史を学ばない行為です。これほど人類史を冒涜する行為があるでしょうか。
密室の会議で表現の自由を抹殺する行為は戦前の言論弾圧の歴史、菅内閣の学術会議会員の任命拒否を思い起こさせます。密室、理由なき結論の押し付けは戦争への道につながります。許せません。
広島市教委は今回の措置を撤回し、広島市民、被爆者に広く開かれた公開の新しい会議を設け、改めて審議されるべきだと考えます。広島市教委の猛省を求め、談話とします。
◎2月28日、広島市教育委員会宛に送付された日本被団協事務局長の談話です。県内在住の西本多美子さん(元石川県原爆被災者友の会会長)から提供いただきました。
日本のうたごえ協議会機関紙「週刊 うたごえ新聞」2021年11月8日号に中沢啓治さんが作詞した「広島 愛の川」作曲、作曲家の山本加津彦さんのインタビュー記事が掲載されました。
昨年、被爆75年を契機に、この「広島 愛の川」をみんなで歌おうというプロジェクトが取り組まれました。今年12月3日~5日、広島で開催された「日本のうたごえ祭典」にて4部に編曲された演奏がおこなわれました。
「うたごえ新聞」編集部の了解を得ましたので本会ホームページに紹介します。
NPOはだしのゲンをひろめる会も参加している「反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会」では、2005年から毎年夏に石川県庁19階展望ロビーで「原爆と人間展/平和のパネル展」を開催しています。今年は核兵器禁止条約の発効記念として以下の要領で開催します。詳しくは案内チラシをご覧ください。
日時 2021年8月2日(月)~8月16日(月)/展示時間 10:00~20:00
会場 石川県庁19階展望ロビー
主催 反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会
◎国際平和博物館ネットワークより下記の出版物を提供いただきました。本会ホームページに紹介します。
『世界における平和のための博物館』について
拝啓
平和のための博物館関係の皆さま、2020年の年の瀬をむかえ、大変な一年でしたがいかがお過ごしでしょうか。
私たちは国際平和博物館ネットワークという市民団体です。今年の9月に国際平和博物館会議をオンラインで開催しましたが、その時に『世界における平和のための博物館』という博物館名鑑を出版しました。最新版(英語、日本語版)はINMPのホームページで読むことができます。
https://sites.google.com/view/inmp‐2020/museums‐for‐peace-worldwide
世界で303館そのうち日本は84館あります。原稿を送つて下さつた皆さまには、心よりお礼申し上げます。なお、連絡が取れなかった館については、ホームページを参考に執筆しました。もし訂正があれば、inmpoffice@gmail.comへご連絡いただけますとINMPのホームページで訂正させて頂きます。この本には写真がありませんが、INMPのホームページには載せています。(平和博物館の外観と展示など2枚)
今回の国際平和博物館会議の報告、ビデオのほとんどを上記のホームページで見ることができます。ただし英語ですので、報告の日本語要旨を次アドレスで読むことができます。
https://drive.google.com/file/d/1FRUu4KxvA6b8NZlM9JauqX64J8gGhwkp/view
なお海外の平和博物館の和訳や出版、発送では、立命館大学国際平和ミュージアムとINMPの会員の協力で実現しました。
この本が、今後の活動や他館との連携に活用されることを願つています。
寒い中ご自愛ください。
敬具
2020年12月23日
京都市北区等持院北町56‐ 1 立命館大学国際平和ミュージアム
INMPオフィス
山根和代
inmpoffce@gmail.com
編集者からのお願い
近年、学校教育や社会教育の機関としての平和博物館の役割への期待が高まっており、多くの平和博物館が新設されたり、既存の博物館が改修されたりしています。また、序文やジョイスロアプセル教授の寄稿文にもあるように、博物館の内容が多様化する傾向にあり、各国の平和博物館の状況は刻々と変化しています。
本書で取り上げた博物館は、これまで国連やINMP(International Network of Museums for Peace)などが発行してきた平和博物館アーカイブに収録されている博物館のリストをもとに、その後に出てきた新たな情報と合わせてまとめたものです。これまで接触する機会のなかった多くの国や地域で、新たな平和のための博物館が設立されている可能性があると考えています。
また、COⅥD-19の影響が世界的に広がる中、従来の平和のための博物館は入場者数の激減と収入の激減に見舞われ、当然ながら変革を余儀なくされています。今後10年で戦争体験者が減少していく中で、戦争の「個人の記憶」を「社会的記憶」として保存することが求められるようになり、平和博物館は従来の実物や写真の展示に加えて、電子空間による情報発信にも力を入れていかなければならなくなります。平和資料館を取り巻く環境が変化する中で、平和資料館自体も変化を求められることは避けられず、次の10年は最近の10年とは大きく異なる新たな変化を遂げることが予想されます。
したがって、本書の内容を常に刷新していくことが不可欠であり、それなしには本書のディレクトリの価値を維持することは困難です。本書の編集者は、INMPが世界の平和のための博物館をさらにネットワーク化していくためには、平和博物館に関する情報を収集・整理していくことが重要であり、後継者がINMPのウェブサイトの情報をさらに充実させていくことが不可欠であると考えています。そのためには、多くの方々の情報提供が必要となりますので、読者の皆様のご協力をお願いしたいと思います。
情報提供は、inmpoffice@gmail.comまでお願いします。
毎日新聞社は、英語版(全10巻)のダイジェスト版「『はだしのゲン』を英語で読む」(毎日新聞出版刊)を期間限定でウェブサイトに掲載します。中沢さんが願ったノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャの思いが、さらに広がることを期待します。【「『はだしのゲン』を英語で読む」編著者・山口一朗】
毎日文化センター広島が2013年に編集した「『はだしのゲン』を英語で読む」にはプロジェクト・ゲンも協力しており、この度、編著者の山口一朗さんからプロジェクト・ゲンに以下の連絡がありました。はだしのゲンをひろめる会ホームページに紹介します
毎日新聞社では書籍「『はだしのゲン』を英語で読む」の期間限定ネット公開を始めました。
https://mainichi.jp/barefootgen/
こちらで、シェア&ツイートもしていきます。
Facebook https://www.facebook.com/eigo.de.gen/
Twitter https://twitter.com/eigo_de_gen
約300ページある本を20に分けて、7月17日から8月5日まで順次ネット公開していきます。
8月31日まで、載せておく予定です。
SNSやブログ、口コミで、ぜひ、拡散をお願いします。
NPO法人はだしのゲンをひろめる会も参加している反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会は2005年から毎年8月に石川県庁19階展望ロビーで「原爆と人間展」を開催しています。
今年の「原爆と人間展」は下記の要領で計画していますのでお知らせします。
岩波書店『図書』2019年7月号の64頁「こぼればなし」(編集後記)に1982年7月に刊行された『はだしのゲンはピカドンを忘れない』が岩波ブックレットの中で最も読み継がれていると紹介されています。
「こぼればなし」全文をHPに転載します。
◎岩波ブックレットがこの5月に刊行1000号を迎え、7月から全国の主要書店で記念フェアが展開されます。
◎岩波ブックレットが創刊されたのは1982年4月。「核戦争の危機を訴える文学者の声明」として「反核――私たちは読み訴える』がその第一冊目でした。
◎2冊目以降の書目をみてみますと、豊田利幸『核戦略の曲り角――危機はここまできている』、大江健三郎『広島からオイロシマヘ「関屋綾子『女たちは核兵器をゆるさない――〈資料〉平和のための婦人の歩み』と、深刻化する東洒冷戦を背景にした核の脅威に対する当時の危機感が伝わってきます。
◎そうした最初期の企画のひとつ、82年7月に刊行された中沢啓治『はだしのゲンはピカドンを忘れない』は、現在まで読み継がれるベストセラー。累計23万部を数える本書は、これまで刊行された岩波ブックレットのなかで、もっとも多くの読者に迎えられることになりました。
◎これにつづく第2位は、 19万部のリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー『荒れ野の40年』1986年、新版2009年)、第3位は一七万部の井筒和幸、井上ひさし、香山リカ、姜尚中ほか『憲法を変えて戦争へ行こうといぅ世の中にしないための18人の発言』2005五年)となつています。
◎この数年に刊行きれたもののなかでで、書店での売れ行き良好な書日の五冊を紹介しますと、高山佳奈子『共謀罪の何が問題か』2017年)、佐藤学『学校を改革する――学びの共同体の構想と実践』2012年)、想田和弘『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(2013年)、本田由紀『社会を結びなおす――教育・仕事・家族の連携へ』2014年)、斎藤貴男『安倍改憲政権の正体』2013)です。
◎これまで刊行された岩波ブックレットの目録をみてみますと、その多くが私たちの社会が抱える様々な課題に対するアクチュアルな問題意識に支えられた企画群によって構成されていることに、あらためて気づきます。安価でハンデイな小冊子ですが、それゆえに、そのテーマの核心を突き、争点の背景、押さえるべき基礎、ポイントに読者を導いてくれる――市民による読書会や勉強会でテキストとして広く迎えられてきた理由は、そういうところにあるのでしょう。
◎この記念フェアにあわせて、『スマホだけでは物足りない― ブックレットの底力』と題した小冊子をご用意しています。最相葉月さん、前川喜平さん、望月衣塑子さん、鈴木邦男さん、武田砂鉄さん、斎藤美奈子さんといった方々に、おススメのブックレットをご紹介いただきました。是非とも店頭でお手にとっていただければと思います。
◎映画『居眠ヶ磐音』も好評の佐伯泰英さん。その「惜礫荘の四季」が本号で終了となります。7年に渡る連載、ご愛読ありがとうございました。岩波現代文庫の一冊として11月に刊行の予定です。ご期待ください。
(岩波書店『図書』2019年7月号・64頁・こぼればなし)
エジプトで「はだしのゲン」アラビア語版の翻訳と出版(現在、1巻~5巻まで)に奮闘している、カイロ大学のマーヒル先生を応援し、全10巻出版を目指し、アラビア語圏の人々に広く読んで貰うよう、大学や学校、公共の図書館などにも寄贈して、核の恐ろしさ、平和の大切さをゲンを通して知ってもらおうというプロジェクトです。受注生産なので、期限があります。ネットで注文できますので、皆さん、ゲンを応援してください。拡散大歓迎!
※本商品は受注生産となります。受注締切り後、生産→発送となりますので、発送までにお時間をいただきます。予めご了承下さい。
締切り 2019年5月17日(水)23:59までのご注文