国際交流NGOピースボートに『はだしのゲン』寄贈報告

国際交流NGOピースボートに『はだしのゲン』寄贈報告  

 漫画「はだしのゲン」連載開始50周年記念事業は、今年3月末まで継続することになっています。この度、記念事業の締め括りとして、はだしのゲンをひろめる会から国際交流NGOピースボートに『はだしのゲン』日本語版、英語版、中国語繁体字版の3セットを寄贈することができ、4月出航のピースボート〝おりづるプロジェクト〟(ヒバクシャ地球一周 証言の航海)にて活用していただけることになりました。この経緯を以下の二人のワタナベさんのメールにて紹介します。

【ANT-Hiroshima  渡部久仁子さん】2024年3月4日、メールより

 4月のピースボートでは、被爆者の方々が数多く乗船され、〝おりづるプロジェクト〟と称して世界各地で被爆体験講話がおこなわれます。船上でも、被爆者の証言や交流、学習会などが企画される予定で、そのなかには、「はだしのゲンが見たヒロシマ」の上映やシリアの瓦礫に描かれた「はだしのゲン」のパネル展なども行われます。

 きっかけは、長崎での展示&上映会に乗船予定の被爆者・小川忠義さんがいらっしゃったこと。自分の証言だけでなく、この映画を観てもらいたい、パネル展示を船内でしたいとおっしゃられ、問い合わせと協力依頼がありました。連絡をくださったのがICANのことなどで一緒に仕事をしたことがある、〝おりづるプロジェクト〟責任者の渡辺里香さんでした。今回の寄贈で、乗船中に「はだしのゲン」を読んでもらえる機会をつくることが出来ることになりました。「はだしのゲン」で何かをしたら、〝おりづるプロジェクト〟のブログにアップしてくださるそうです。https://hibakushaglobal.net/

   また、帰国後にフィードバックもいただけるとのことでした。有難いご縁をいただいたと感謝しています。そして、ゲン愛のつながりでいろんなことができることになって感激です。

 「はだしのゲン」50周年の締めは、やっぱり世界に羽ばたく・・・

 

【ピースボート 渡辺里香さん】2024年3月7日、メールより

 この度は、石田優子さん、渡部久仁子さんのご紹介/ご配慮で弊団体に「はだしのゲン」(日本語版、英語版、中国語繁体字版)を寄贈頂き、心から感謝申し上げます。先日、事務所で受け取りました。ありがとうございました。国内外に原爆被害の実相と核兵器の非人道性を伝え、核兵器廃絶と平和への思いを継承するために、大切に、そして広く活かして参ります。

 今回の船旅は、4月13日から始まる3か月間のもので、被爆者3名(1名は部分的)、ユース特使2名、核実験被害者1名(米国からメキシコ間)と共に、実施します。

https://hibakushaglobal.net/2024/02/28/beyond_borders_and_generations

 乗客1400名のうち、400名くらいは日本以外からの乗客です。(中国、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、香港、米国、ニュージーランド、オーストラリアなど)彼らにもゲンの存在が知られ、一緒に核なき世界に向けて考えていけたらと思っています。

 船の上、または寄港する場所での活動をブログで発信していく予定ですので、ご注目頂けますと幸いです。(https://hibakushaglobal.net/category/hibakusha-project/

 はだしのゲン関連の企画をする際には、貴団体のお名前も出させて頂くつもりです。

 最後になりますが、今回の3か月の船旅の終了後も、そのまま船の上で保管させて頂き、より多くの人に読んで知ってもらおうと思います。

貴団体の活動に心からの尊敬を示しつつ

ピースボート 渡辺里香、橋本舞

(今回のおりづるプロジェクト担当者)

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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