「はだしのゲン」日本語版を北京大学等に寄贈しました

北京日本文化センター図書室、広島中国放送取材

北京日本文化センター図書室に本会が寄贈した「はだしのゲン」日本語版 (写真は広島中国放送テレビより)

北京日本文化センター図書室

北京日本文化センター図書室を取材する広島中国放送・報道記者

  「はだしのゲン」中国語版の翻訳は完了していますが、まだ出版されていません。はだしのゲンをひろめる会は、この度中国語版翻訳者グループの紹介により、北京大学外国語学院や北京外国語大学等に日本語版8セット、英語版1セットを寄贈しました。今回の「はだしのゲン」寄贈を通じて、中国語版の出版につながることを期待しています。

・北京大学外国語学院          日本語版1セット

・北京日本人会图书室          日本語版1セット

・国際交流基金北京日本文化センター  日本語版1セット

・北京外国語大学北京日本研究中心   日本語版1セット、英語版1セット

・東北大学秦皇島分校語言学院      日本語版1セット

・中国人民大学外国語学院日語系     日本語版1セット

・首都師範大学北一区外語学院日語系   日本語版1セット

・東北師範大学外国語学院日語系     日本語版1セット

 この中国語版翻訳グループの坂東弘美さん(ひろめる会賛助会員)が中国の大学生に送信されたメール文(「ゲン」に関する箇所)を以下に紹介します。

『時間がある時に、「はだしのゲン」全10巻を、ぜひ読んでみてください。ただ単に作者の自伝的な広島の原爆の物語であるだけでなく、日本が中国や韓国にどれだけ酷いことをしたかも、作者はきちんと描いています。悲惨な話ではありますが、又とても愉快な側面も持っていて、笑いながら読み進める面もありますよ。

 私たちは地球人として、核戦争を二度としてはいけないという考えで、中国語に翻訳しています。中国人6人と私の7人のチームです。

 「はだしのゲン」は、現在世界23ヶ国語に翻訳出版されている、大変有名な漫画です。作者は2年ほど前に亡くなりましたが、私たちは彼の遺志を継いで、核のない、平和な世界の構築を目指しています。

 中国で出版できる日を夢見ていますが、まずは日本語版からと考え、「はだしのゲンをひろめる会」という会が、日本語版を北京大学や他の大学にも寄付しました。この会は、平和を願う市民の寄付でボランティア活動で成り立っています。ぜひ多くの中国の方に読んでいただきたいと思っています。』

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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