珠洲市の小・中学校に「はだしのゲン」を寄贈

珠洲市の小・中学校に「はだしのゲン」を寄贈

核戦争を防止する石川医師の会

古木充弘教育長㊨に日本語版を託す核戦争を防止する石川医師の会の大浜和憲世話人

  核戦争を防止する石川医師の会では、漫画「はだしのゲン」を石川県内の小中学校等に寄贈する活動を2011年から継続して取り組んでいます。戦後・被爆から80周年となる今年、県内市町16番目に寄贈が実現したのは、令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市です。震災の影響が長引く中にもかかわらず、お時間をとっていただき、9月24日(水)に、珠洲市教育委員会を訪問し、寄贈式を実施しました。

 地元の書店から寄贈用図書を購入

 当日は、吉木充弘教育長、岸田和久事務局長、河﨑裕子主幹兼係長に対応いただきました。反核医師の会からは大浜和憲世話人(小児外科医師)、大田健志事務局員、NPO法人はだしのゲンをひろめる会より神田順一事務局長が参加しました。珠洲市には、小学校が5校、中学校が2校、小中義務教育学校が2校あり、全11校に日本語版を、中学校と小中義務教育学校の計4校にはひろめる会を通じて英語版「Barefoot Gen」をあわせて寄贈しました。また、今回、日本語版の寄贈にあたっては、珠洲市の地元書店の応援になればという思いから、珠洲市飯田にある「いろは書店」を通じて購入し、寄贈しました。

 珠洲市では、震災や豪雨による被害を受けた家庭も多く、仮設住宅に住んでいる方、そして珠洲を離れた方も少なくありません。吉木教育長は、厳しい状況の中でも珠洲に残ることを選択した子どもたち、親御さんが残ってよかったと思ってもらえるように努めていきたい、その前提として子供たちの心のケアにも取り組んでいきたいとお話され、教育委員会のみなさんが珠洲の子どもたちに誠実な思いをもって関わっている様子が伝わってきました。

中学校に英語版を寄贈したはだしのゲンをひろめる会の神田順一事務局長

 子どもたちが「ゲン」に触れる機会を要望

 神田さんからは、同会が今夏実施した県内公共図書館への日本語版および英語版の所蔵状況・寄贈希望アンケートの取組を紹介し、珠洲市立図書館では日本語版、英語版がすでに所蔵されており、今回寄贈した学校での効果的な配置なども含めて、子どもたちの目に触れてもらえるような工夫についても提言しました。大浜世話人からは、ゲンは事実に即していない点があるなど批判されることもあるけれど、それも原作者の強い気持ちの表れ。実相を伝えていくためにも非常によいマンガであり、ぜひ子どもたちに読んでいただきたい。とお伝えして、和やかに懇談が終了しました。

 今回の寄贈を機に、珠洲市の子どもたちがゲンに出逢い、踏まれても踏まれても麦のように立ち上がるゲンの姿から、震災を乗り越えていく力に繋がれば嬉しく思います。

 2025年9月現在で当会の寄贈活動は県内16市町120校に広がりました。引き続き、県内の全市町への寄贈、図書館や学校以外の子どもの居場所などにも寄贈を広げていきたいと思います。

(報告 大田健志)

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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