平和博物館 (17館)に「はだしのゲン」を寄贈しました

『はだしのゲン』所蔵状況及び寄贈希望アンケート・まとめ

                       NPO法人はだしのゲンをひろめる会

はじめに

 2020年12月に立命館大学国際平和ミュージアム専門委員の山根和代様から当会に『はだしのゲン』が何か国語に翻訳・出版されているのか、と照会されたことが契機となり、平和のための博物館国際ネットワーク(INMP)が刊行した『世界における平和のための博物館(以下、名鑑)』(A4判260頁)を紹介いただきました。その際、山根様から「平和のための博物館には、図書館やミュージアムショップがあるところがあります。是非ミュージアムの図書館に『はだしのゲン』を置いてほしいですね。住所など連絡先を載せています。」とご教示いただいたことが今回のアンケート調査につながりました。

 国内の平和博物館(84館)にアンケートを実施

 新型コロナウィルス感染症の影響により、当会の『ゲン』寄贈活動が制限されるなかで、本年1月から9月にかけて国内の平和博物館(84館)対象に実施した標記のアンケートには40館から回答がありました。ご回答いただいた各館の皆様方に厚く御礼申し上げます。

 「『ゲン』を所蔵している」は17館、「『ゲン』の寄贈を希望する」は17館あり、日本語版16セット、英語版1セットを寄贈することができました。

 『はだしのゲン』の寄贈希望された平和博物館

 北海道

 1

北海道ノーモア・ヒバクシャ会館

   東北

 2

認定NPO法人アウシュビッツ平和博物館

    関東

 3

朝露館(関谷興仁陶板彫刻美術館)

 4

NPO法人中帰連平和記念館

 5

しょうけい館(戦傷病者史料館)

 6

都立第五福竜丸展示館

 7

山梨平和ミュージアム(石橋湛山記念館)

  北信越

 8

一般財団法人戦没画学生慰霊美術館 無言館

   東海

 9

静岡平和資料センター

 10

浜松復興記念館

   近畿

 11

堺市立平和と人権資料館

 12

姫路市平和資料館

   中国

 13

のぼり平和資料室(広島市立幟町小学校内)

 九州

 14

岡まさはる記念長崎平和資料館

 15

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 16

長崎原爆資料館

 17

南風原町立南風原文化センター

 

平和博物館アンケートに寄せられた意見 

(1)『はだしのゲン』を所蔵されていますか

〇所蔵しているが、7巻まで2セットあります。

〇所蔵していたが、時を経て、欠落巻が多く、古び傷んでいます。

(2)『はだしのゲン』の寄贈を希望されますか

〇核廃絶にむけてネットワークしていきましょう。

〇日本全国この運動が広がると良いですね。

〇「記念館」に展示・公開したいと思います。

〇この度はご寄贈にお話を頂きまして誠にありがとうございます。1階の開架にて配架し、来館者の閲覧に供したく存じます。どうぞ宜しくお願い致します。

〇一般来館者の閲覧はできないが(閲覧コーナーが無いため)、昨今展示館に出入りしている大学生らに読ませたいと思っています。

〇現在、当館が耐震補強の工事のため閉館しております。開館の目処が立ったタイミングで機会があればと思っております。

〇昨年度、当館エントランスに寄贈図書を利用者の方に自由に読んでもらえる「平和図書コーナー」を作りました。一般利用者にはもちろん、団体見学の中高生、本学学生にも手にとっていただけるよう工夫して配架したいと思っています。

〇この度は、「はだしのゲン」全巻をご寄贈いただき、誠にありがとうございます。私自身、小学生時代に図書室で読んだ「はだしのゲン」が原爆被害知識の原体験となっております。当館に訪れる若い利用者にとってもそうなりますように、活用させていただきます。 

〇当館は複合施設の一室にあり、同建物内に西宮市中央図書館がある。そのため館内において書籍等の配架などは行っておらず、寄贈は不要です。なお、「はだしのゲン」については中央図書館の蔵書として活用している。

〇『はだしのゲン』は備えるべき本だと思っていますが、かけられる予算に限りがあり困っていました。寄贈いただけるとたいへんありがたいです。

〇今回『はだしのゲン』(全10巻)を寄贈していただけるとのこと、大変ありがたく存じます。当館の図書コーナーで市民の皆様に閲覧していただけたらと思います。

〇絵本の専門店であるため、館内に置くことはありませんので、申し訳ございません。絵本の原画を展示している美術館となっております。

〇当館図書室にて、来館者が利用できるようになればと考えています。

(3)「世界における平和のための博物館」(名鑑)の利用方法

〇市民ネットワークやINMP(平和のための博物館国際ネットワーク)に参加していきたい。

〇当方の美術館の資料と益子町内における平和の活動の資料を送ります。

〇館内の参考資料として用いております。

〇資料として活用

〇当館の企画展、オンラインイベントのお知らせをお送りする参考にさせていただきたいです。

〇各館の取り組みなどの情報収集

〇図書コーナーに設置しています。

<寄贈に対するお礼状、ハガキ等>

〇このたびは、貴重な下記資料(寄贈図書『はだしのゲン』全10巻)をご寄贈いただき誠にありがとうございました。早速当館図書館の資料に加え、原爆および平和関係の資料として活用し、ご厚志に添えたいと存じます。貴重な資料をありがとうございます。大切に活用させていただきます。

〇英語版『はだしのゲン』10冊届きました。ありがとうございました。早速市内の高校へ紹介。貸し出しをしました。利用者が増えることを楽しみにしています。

 PS:つい先日も日本版10冊を貸し出したばかりです。小学校の先生がこちらの資料館を紹介しくれて、6年生数人が見学に来ました。その時に図書館とDVD「にんげんをかえせ」も見ていかれました。先生に報告すると言ってました。もっともっと広がってくれることをねがっています。

〇このたびは下記の資料(図書『はだしのゲン』全10巻)をご寄贈いただきましてまことにありがとうございました。追悼平和祈念館は、原子爆弾により亡くなられたすべての方々への追悼と恒久平和を祈念して設立された国立の追悼施設でございます。当祈念館では、手記。体験記や関連資料の収集と情報の提供をとおし被爆体験を後代に継承することを目的としております。今回ご寄贈いただきました資料は、当祈念館におきまして後世への貴重な資料として来館者の方々が手にとって閲覧していただける形で保管させていただきたいと存じます。

<『はだしのゲン』出版の(株)汐文社担当者からのお礼メール>

〇「はだしのゲン」のご注文、ありがとうございます。さっそく手配させていただだきました。また、添付していただいたお手紙(「はだしのゲン」所蔵・寄贈希望調査のお願い文)にも感激いたしました。これまでもこれからも、「はだしのゲン」が読み継がれていくために、貴会のお力はなくてはならないものだと改めて確信いたしました。これからも引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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