ピースボード・おりづるプロジェクト 報告
ガレキに絵を描くプロジェクト写真展
シリアの市民芸術家団体【希望の筆】による写真パネルの1枚
市民芸術家団体【希望の筆】が日本国内で実施した”ガレキに絵を描くプロジェクト紹介”の写真パネルをお借りし、ピースボートクルーズ船内で写真展を実施しました。写真パネルとともに、希望の筆に関わっているシリア人ジャーナリストのナジーブ・エルカシュさんのインタビュー記事も掲示し「なぜこのプロジェクトが始まったのか」「今(日本国内で写真展実施時)のシリアはどうなっているのか」も伝わるような内容にし、多くの方に観てもらえるよう、説明文は船内で使用している4言語(日本語、英語、中文、韓国語)に翻訳し、人の通りが多い共有スペースに4日間展示しました。準備をしている最中から「なんの展示が始まるんですか?」と声をかけてくれる方や、その声掛けをきっかけにそのまま展示準備を手伝ってくれる方もいらっしゃいました。
展示スペースの近くにあるソファと机には、おりづるプロジェクトメンバーの小川忠義さんが持ってきた漫画「はだしのゲン」やシリアに関する書籍などを置き、そこを通る人が自由に閲覧できるようにしました。写真パネルや書籍を閲覧している方とお話していると「展示されている写真を見たことで、当時報道されたニュースを思い出した」という方や、「はだしのゲン」という自分が知っている漫画の絵が描かれていることでシリアに親近感を覚えてくれる方などがいらっしゃいました。
105日あるクルーズ期間で考えるとあっという間の4日間でしたが、今回の写真展をきっかけにシリアに想いを馳せてくれる方が増えたのを感じた展示期間となりました。
(文・橋本舞)