「平和のパネル展2021」の感想・メッセージ(まとめ)

 

 

「平和のパネル展2021」に寄せられた感想・メッセージ(103枚)

開催日時  2021年8月2日(月)~8月16日(月)

開催場所  石川県庁19階展望ロビー

主  催  反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会

事  務  局      石川県生活協同組合連合会

 

 今年の平和パネル展会場に用意したメッセージカードには103枚の記載があり、それぞれボードに貼付していただきました。そのうち被爆体験証言者と高校生が共同制作した「原爆の絵」に触れた感想等が32通ありました。参加者の感想・メッセージを紹介します。

●印は被爆体験証言者と広島市立基町高校の生徒たちが共同制作した絵の感想です。

〇核兵器禁止条約に参加する政府をつくろう! 日本こそ、声を上げなくてどうする!(2021.8.2 YN)

〇来年夏は久しぶりに広島に行きたいですね。新しい原爆資料館をみなければ・・・・(2021.8.2)

〇日本政府は核兵器禁止条約に批准すべきです。一日も早く地球上から核兵器のなくなる日が来ることを願っています。(金沢市光ケ丘 SN)

  • 高校生が描いた原爆体験者の絵がなぜか以前見たときよりずっとはげしく迫ってきました。この絵は若者と被爆者の方の濃密なやりとり、そして見る人に想像力でできているのか、と思いました。火の色表現がすごい・・・どれもどれも(8月3日)

〇想定外の出来事を「アンダーコントロール」という政治に一人一人が真剣に参加しよう!!

〇8.6 8.9は絶対に忘れない。平和な未来を子どもたちに(2021年8月10日)

〇目を背けてはいけない。世界が平和であるために過去を知り、語り継ぐことの大切さを感じます。

〇広島 長崎 本当にこわいことだと思いました。核やめて下さい。

〇生きているということ 生かされているということ 若い方々に生きる意味を伝え続けて下さい。

〇戦争、核兵器は絶対になくすべきです! 自分の家族や子供が・・・と想像すると苦しくなります。

〇私は被爆2世です。運命と受け入れることはむごすぎます。平和を祈ります。(8月16日、原田)

〇たまたま来たものですが、パネル展をやっていてびっくり。一人でも多くの人に見てもらいたい。小学校1年生で満州から引き揚げてきたが、広島を通ったときの何もない街の様子が印象に残っている。広島、長崎のことはずっと関心を持っており、弁論大会で話したこともあり、今も何かをやりたいと思っている。(8月3日、聞き書き 係)

〇こわいと思いました。せんそうはいやですね。

  • 広島の惨状を知らせに大やけどを負いながら戻ってきた近所の小父さん。「ピカッと光って全部やられた」のことばに建物疎開に子どもを出していた親たちはすぐに市中へ伺った(原爆の絵 13)

 「この子たちの夏」の母と子を思いました。こんなむごい別れは二度とあってはならない。

  • 高校生の描いた絵は本当に訴える強い力があります。語るも涙、描くも涙、見るものも涙です。もっともっとたくさんの人々に見てもらいたいです。
  • 原爆パネル展は何度も見て改めて(毎回)核兵器廃絶への思いを強めています。多くの人々に見てほしいと思います。今年は高校生の絵にこの運動が若い人々に引き継がれていると感じ、うれしかったです。MK

〇伝えていかなければならない。平和ボケしないように思いやりをもった世界になるように。

〇となりで写真展をやっているので合間にパネル展を見にきた。広島の資料館で見たことを思い出しながら見ている。よくぞ直後の写真があるものだ。(8月5日 聞き書き 係)

〇毎年原爆写真展を見て自分でも怒りを失わないようにしています。多くの方に知ってもらい常に歴史の真実を忘れないように努力します。(8月5日)

〇ぼく、あんなふうになったらいやだな

  • 原爆写真展は2回見ました。今日「絵」を知り、来ました。高校生が聞いて調べて苦労して描いた一つ一つ、とてもとても私の胸につきつけられ、描いた生徒たち、語った体験の方の証が次の人達に、平和を願う。

〇8月6日、原爆の日 北陸朝日TV取材あり。

 来場者15時まで20人位、家族連れもあり。(当番 西本/中西、山田)

〇こんなことなりたくなくてちょっとこわかった。

  • 高校生が描いたと思われないほど、力強く、迫力に満ちた絵に感動しました。未だに苦しんでいる人がいて、私たちは知らないでいることが多く、頭が下がります。未来まで。
  • 高校生の描かれた絵の1点1点から強いメッセージが迫力を持ってせまってきました。「もう充分ですよ・・」という気持ちにもなるくらい見続けるのに努力がいりました。けれどまだ当時の臭い(死臭、焼ける臭いなど)や、音(ボコン、ボコンなど・・・)は伝え切れないとの事ですね。私も証言なさる方々の言葉を真剣に想像力を働かせて、お聞きせねばと強く思いました。

〇戦争の悲惨さは伝え続けなければならない。合掌

  • やはり原爆は、戦争は、核兵器は、なくすべきものです。高校生の絵には、とっても感動しました。すごい努力を重ねたこと、よく伝わってきます。(S)

〇日本は「なぜ」一番に核兵器禁止に声をあげないのか、私達は声を上げましょう!!!

〇戦争もばっかりで嫌でした。ほとんど最悪です。(2021.8.16 道下)

〇「怖い」と言って目をそむけて通りすぎるものもいましたが、二度とこの惨禍を繰り返さぬために、事実に向き合わなければ。

〇毎年夏の企画ですが、今年は特に訴えるものがあります。実行委員のご尽力に感謝!

  • 一つの絵、一つの写真にそれぞれのものがたりがある。一人で静かに黙ってみて想像し考えるのもいいが、ガイドがあってもいいのではないかと言う人がいました。ものがたりを知ることでより深く知りたいと思うのではないかと。(8月3日)

〇過去は変えられないけれど、この出来事は決して忘れてはいけないものだと感じました。平和な今の世の中に感謝したいです。早くコロナがおさまりますように。

〇平和への願い 人が人を思いやる心 合掌

〇核廃絶 日本の被爆国として、二度と核兵器を使用厳禁、平和は世界をつくるため、人間は努力をしなければならない。

〇(23)のパネル マイクを握っているのは脱原発を訴えているのが大江健三郎さんではなく、日本の為政者たちであるべきなのに!と思います。

  • 高校生たちの絵とその解説を私の地元内灘でも展示したい。沢山の人に見てほしいと思いました。
  • 核兵器禁止条約、高校生と被爆者の絵など、戦争・兵器をなくす取り組みは続けられている。あきらめることなく、声をあげていこう。(8月16日)

〇合掌

〇世はコロナ禍2年目を迎え、核兵器も同じく根元から無くさないと安心できない!(50代男)

〇父は存命で今年97歳 戦争の事は一切話をしません。シベリア抑留の事も。後世に伝えることは必要だと思う。

  • 高校生の絵に圧倒されました。話を聴くのも辛かったでしょう。それをこの絵にする過程でどれ程、多く学んだことでしょう。こういう継承活動に未来の希望が見いだせます。描いた高校生の皆さんに感謝します。

〇原爆は神様にお返ししましょう。祈念

〇コロナ禍で先が見いだせない今、核兵器廃絶に向けて行動を起こすことは、希望の一つです。小さなことからでも廃絶に向けて生きていきましょう。サーローさんのヒロシマの誓いを観に行きます!(8月7日)

  • 写真では見ることができないような被爆の資料になっている絵を描き、当時を想像できる若人達が増えることはよいことだと思います。取り組みが続くことを願います。(8月7日)

〇せんそうのないようがおもったよりもひさんだった。

〇原爆は人間の所有するものではありません。

 

  • どんな想いで証言を描いたのだろう。伝えなくてはならない、必死さが伝わってくる。

〇2年連続ピースデイは中止になりましたが、来年は実施できますように心から祈っています。

〇世界が平和でありますように

〇平和の尊さを改めて感じました。

〇8月4日快晴 窓から見えるすばらしい景色、平和な日常 行き交う車、たくさんの建物・・・。そして、強いメッセージを発するこの展示ホールの絵や写真を交互に見ながら何か複雑な気持ちになりました。コロナも含め、〝当たり前の日常〟〝当たり前のこと〟を問い直す必要があると感じました。

  • 8月4日 小学校で働いています。8月6日は全校登校日、8月6日という日がもつ意味、平和の尊さを短い時間ではありますが、じっくりと深く考えてみたいと改めて思いました。(子どもたちにもこの絵や写真を見てほしい) 被爆者の思いをつなぎ、苦労して絵に表現した高校生に強い希望を感じました。

(8月2日のテレビで知りました)

〇平和の大切さを思いながらいつの間にか現実の生活に追われています。地球上では闘いが続いています。他人事と思わずに何か出来ることを少しでも行いたいと思いました。一人でも多く、一歩一歩前に進みます。(8月5日 年金者組合 小林稔)

  • 広島の基町高校の生徒さん達が聴き書きで描かれた絵の迫力に圧倒されました。被爆者がいなくなるのは目の前です。素晴らしい継承運動です。ありがとうございました。

〇被爆者も高齢化、若い方々にも関心を持ってもらうためにも原爆展も今後も長く継続していってほしい。(74歳 男)

〇なぜ、戦争がなくならないのでしょうか? 人間として生を受けた幸をみんなで考えましょう。(65歳 男)

〇只今15時24分です。会場には誰もいなくなりました。過去の行動が現在の日本です。今の行動が将来の日本です。考えましょう!!

〇戦争ゼッタイNO! ダメ! 反対!! 子ども達に広島、長崎のことを必ず伝えていきます。世界のみんなが平和で幸せに暮らせるように 行動していきます!

  • どの絵を見ても言葉が出ません。あの日の広島の人々の実体験が身に染みて二度はないと思いたいです。

〇中学生と小学生の子供たちに見せたいと思い、連れてきました。実際に起きた出来事として受け止めてほしいです。

〇手をつなごう 戦争をしない人々よ! 若い人によき世の中をのこそう。

〇谷口稜瞱さんは生前お会いしたとき、「一日も元気な日はありませんでした」と言われました。一見、普通に生活している人の中に被爆の事実が一瞬たりともなくならないのだと衝撃を受けました。被爆被害を戦争だったのだから受忍せよと言う権利は誰にもない。一日も早い援護と核兵器条約への日本の参加を求めたい。(8月3日)

〇県庁展望ロビーへたまたま子どもたちと来ました。「こわいね」(子 低学年)、「こんなことがあったんだよ」(父)もうこんなことないようにしたいね(8月3日 聞き書き 係)

〇核兵器禁止条約の批准を求めます。核兵器との共存はありえません。県庁19階より町を眺めつつ、あの日8月6日を想像し、おののいています。

  • 田中春気くんの絵に衝撃を受けました。平和の思いを行動に移すため基町高校へ・・・の文に感嘆しました。頼もしい若者たちに刺激された者です。(2021年8月6日 中西)
  • 「プラットホームの母と子」 長崎原爆の翌日、黒焦げになって人間でない写真が恐ろしいと思い、二度とこんな事を繰り返さないと願います。(8月6日)

〇広島・長崎の被爆国なのになぜ、核兵器禁止条約に署名を日本はしないのか?! みんなで声を上げ二度とこのような悲惨なことが起こらないようにしましょうよ!(8月6日)

〇毎年県庁19階で「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」展示されていたのを知りませんでした。もっと沢山の方に来てほしいです。核兵器禁止条約に日本が署名するべきです。(8月6日)

〇戦争の悲惨さを改めて思い知らされました。今も世界のあちこちで意味のない戦争が続いています。今ある平和な生活が当り前でなく、しっかりと平和を守っていくことが大切だと思います。

〇二度と戦争が起きないように! 平和をこれからもずっと大切にしたいと思った。(8月9日)

  • 爆弾で失われてしまった多くの人々の命。残された人の苦しみ、辛さ、むなしさ それを絵を使い表現しているので忘れない。強く心にひびいた。(8月9日)
  • 高校生の絵に圧倒されました。証言者と一体とならなければ描けない素晴らしい〝遺産〟です。(I記)
  • 実行委員会のみなさん 絵を描いた高校生のみなさん かかわったすべてのみなさん ありがとうございました。(べじママ)

〇このような悲惨な歴史を繰り返さないためにも、自分たち一人ひとり何ができるかを考え、また今平和に暮らせている毎日に感謝し、生きていこうと思います。先人の苦しみを忘れず故人の冥福を祈りたい。(8月13日)

〇日常が突然こわれる。そんなことはあってはいけない、と強く思いました。(ベジパパ)

  • 初めて高校生の絵をみました。聞き取りをして表現するのはとても大変だったと思います。(戸田)
  • 原爆による悲惨な出来事をこれからもずっと伝え続け、忘れないことが若い世代の役割だと痛感させられた。(8月4日:2日のテレビみた)

〇選挙に行って国民のための政府ができますように! 企画して下さり感謝です。

〇原爆投下は人類史上最大なる犯罪、裁いてほしい。

〇毎年1月に新年を迎え、気持ちを新たにするように、毎年8月、ここでパネル展をみて、平和への想いを新たにしています。良い企画をありがとうございます。

〇菅総理大臣が原爆を原発と言ったり、広島をマツシマと言ったり、間違えてばかりいます。日本の責任者としては恥ずかしいばかりです。

〇核こわいなと思いました。滅びれば良いと思います。

〇今のような平和な日々が続いたらいいと感じた。

〇戦争をしない、国民の命と暮らしを守る政府ができることを熱望しています。野党連合が必要です。

〇世界が平和でありますように(8月6日)

〇新聞に載っていたので夫婦で来た。若い人にみてほしいなあ、毎年やっているとは知らなかった。(8月3日、聞き書き 係)

〇平和を続けれるよう考えていくべきだ。(8月6日)

〇平和が続けばいいと思った。

〇せかいがへいわになりますように。(れん)

〇私は毎年長崎と広島のパネル展見ています。最初は思わず泣いてしまいました。来年も見にいきたいと思っています。

〇みんなと一つになれば平和です。

  • 高校生の絵から今まで見た写真とはまた別の強く伝わるものがありました。ぜひ多くの人に見てもらいたいです。
  • 高校生の絵、今回の企画ではじめて見ることができました。若い世代が記憶を受け継ぐ、そしてその取り組みを他のさまざまな地で展示するすばらしい取り組みだと思います。私の住む地でも企画をしてみたいと思いました。ありがとうございました。
  • 高校生の絵について、以前本で読んで知っていまあしたが、実際に見ることができてよかったです。次回も展示してください。(8月6日)

〇もうこんなことがないせかいにしたい。もうみんなのこと、げんばくでしなせたくないんだ。(8歳)

〇先程七尾市の平和展を見てきました。市主催だと子どもたちの作品もあって広がっていますね。反核・平和おりづる実行委員会は歴史もありますが、そこも考えてみてください。(岩原茂明)

  • 絵の力、すごいです。知って、記憶を残して伝えるのは私たちがやらないといけないなと思いました。

〇ずっとへいわになってください。

  • 昨日のニュースで見ました。近くで仕事をしているのでこれまでも来たことはありますが、高校生の絵ははじめてです。(8月3日 聞き書き 係)
  • 若い高校生が何日も聞き取りをし、絵に表現したパネルはとてもすさまじく印象的でした。私も含め、戦争を知らない人への鋭いメッセージだと思います。

〇今ヒロシマに行きたい!!でも行けない。コロナ・・・

  • 高校生の力強い絵筆に言葉が見つからない。心を感じ伝わります。

 

「原爆の絵」パネル紹介原稿

「原爆の絵」について紹介させていただきます。

「原爆の絵」は、被爆者の記憶に残る被爆時の光景を、高校生が絵に描き、当時の状況を伝えるものです。

  広島市立基町高等学校の普通科創造表現コースの有志の生徒が、「原爆の絵」の制作ボランティアとして、2007年度より継続して制作に取り組んでおり、「原爆の絵」は広島平和記念資料館に寄贈されています。

 この取り組みは、被爆者が高齢化するなか、被爆の実相を絵画として後世に残すこと、そして、絵の制作を通して、高校生が被爆者の思いを受け継ぎ、平和の尊さについて考えることを目的として行っているものです。

 生徒たちは被爆者の被爆体験を聴き、想像を絶する光景をどう描くのか悩みながらも、資料を集め、被爆者と何度も打ち合わせを行い、約半年から1年かけてこの「原爆の絵」を描きあげています。

 高校生にとっては見たこともない当時の惨状を、克明に描き出すことは大変なことだと思います。被爆者の記憶や思いに高校生が寄り添い、双方の気持ちを共に伝えるものであり、その絵から感じることが必ずあると思いますので、平和の大切さを感じる時間をつくることが次世代への継承という意味でも大切だと思います。

 被爆者の平均年齢は83歳を超え、ご本人からのお話を聴くことは大変貴重になる中、被爆体験の継承の一つの形として、被爆者と生徒たちの平和への願い・想いを感じながら、後世に伝え、後世に残す絵といえる「原爆の絵」を是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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