都道府県立図書館に「ゲン」寄贈アンケートを実施

都道府県立図書館に「ゲン」寄贈アンケートを実施

　ＮＰＯ法人はだしゲンをひろめる会が5月10日、漫画「はだしのゲン」連載開始50周年記念事業として都道府県立図書館（50館）に「ゲン」所蔵・寄贈希望アンケートを実施したところ、33館から回答がありました（回答率 66％）。このうち『はだしのゲン』の所蔵は27館ありましたが、『Barefoot Gen』の所蔵は3館だけでした。

寄贈希望は『はだしのゲン』16館、『Barefoot Gen』は25館

　『はだしのゲン』の寄贈希望は16館あり、その殆どは所蔵しているところからです。『はだしのゲン』がよく貸出しされている証しと推測しています。『Barefoot Gen』の寄贈希望は25館あり、その大半がこれまで所蔵していないところからです。また両方を希望するところは15館ありました。

　なお、『はだしのゲン』『Barefoot Gen』をいずれも所蔵していないが、「漫画本は収集の対象外としているから」と寄贈を希望しない理由を付記されたところが3館ありました。

　広島市教育委員会の学校教材からのゲン削除が大きな波紋を呼んでいる中で、都道府県立図書館から多数の回答を寄せていただいたことに厚くお礼申し上げます。おかげで『はだしのゲン』『Barefoot Gen』を全国各地の公立図書館に広く普及することができました。

　　　　　　　ゲン削除に抗して、ゲン50周年を契機として

　『はだしのゲン』コミック版を出版している株式会社汐文社では、広島市教委の学校教材からのゲン削除が明らかになった2月16日以降に、第2巻（85刷）、第4巻（85刷）、第9巻（53刷）、第10巻（49刷）を増刷しています。ゲン削除問題や「ゲン50周年」を契機として、改めて『はだしのゲン』に関心が寄せられ、出版社に問合せと注文が急増しているからです。

　本会では、今回の寄贈アンケート結果を励みに、引き続き「はだしのゲン」をひろめる事業を推進していきます。　　　　　　                             

    　汐文社刊『はだしのゲン』コミック版