「はだしのゲン」寄贈運動を継続中
9月に能美市、10月に輪島市へ 20セットを寄贈
『はだしのゲン』をめぐり、連日の新聞報道が続くなか、石川反核医師の会では着実に寄贈運動を進めてきました。
能美市および輪島市の両教育委員会の協力のもと、小中学校に寄贈希望アンケートを実施。9月3日には世話人1人と事務局2人が能美市教育委員会を訪問し、寄贈希望のあった小学校7校、中学校1校に寄贈しました。また、10月11日には代表世話人と会員2人が輪島市教育委員会を訪問し、小学校8校、中学校4校に寄贈しました。
◆能美市、修学旅行前に1年間の事前学習
能美市には辰口・寺井・根上の3中学校がありますが、3校とも広島への修学旅行を実施しています。それぞれ学校独自の総合教育の一環に位置付け、2年生から事前学習を始めます。15年戦争の歴史、なぜ広島に原爆が投下されたのか、原爆の子の像と禎子の生い立ち、原子爆弾の恐ろしさ、自分の住む町に落とされたらなどを1年かけて学び、3年時に広島へ。被爆者の証言を聴き、原爆ドーム、碑めぐり、平和記念資料館などで体験学習を行います。そして、生徒たちが折り、制作した折り鶴パネルを原爆の子像に奉納。8月の全校登校日の集会で、生徒たちによるまとめの報告が行われているとのこと(会報『非核・いしかわ』第173号)。このような能美市の取り組みは25年以上も続いています。しかし、「(被爆者の高齢化により)被爆証言が聴けなくなったときには、広島への修学旅行を継続できるか分からない」と今後の継続性を危惧する言葉も教育委員会の担当者から聞かれました。
◆輪島市教育長、「核問題を考える教材としても」
輪島市の吉岡邦男教育長は、「人間は核をコントロールできない」とのメルケル独首相の言葉を引き、「(はだしのゲンを)核問題を考える教材としても生かしたい」と述べられました。輪島市の修学旅行は東京ディズニーランドのようですが、東京・夢の島にある「第五福竜丸記念館」もコースに入れるよう考慮してほしい旨を伝えました。また、英語版『Barefoot Gen』を中学校の英語教材として購入・活用してほしいと要請しました。
◆今後も継続する県内小中校への寄贈運動
2011年より始まった当会の『はだしのゲン』寄贈運動では、2013年11月末現在、6市町の小中学校58校に、日本語版59セット、英語版2セット寄贈してきました。本会報の前号で、この寄贈運動は「はだしのゲンをひろめる会」(以下、ひろめる会)にバトンタッチする旨お知らせしました。しかし、ひろめる会には石川県内だけでなく、全国各地に会員や賛助会員がおり、募金も全国各地から集まっています。ひろめる会には、日本だけでなく、世界中のこどもたちに『ゲン』を届けてほしいとの熱い期待が寄せられています。
そこで、ひろめる会の臨時総会(10/20)および当会の世話人会で相談し、石川県内の小中学校への寄贈については、引き続き当会が実施していくことを確認しました。先にも触れたとおり、県内19市町のうち、寄贈を行ったのはまだ6市町です。会員の皆さんにおかれましては、引き続き、当会への運動募金にご協力くださいますようお願いいたします。
(2013年12月6日 核戦争を防止する石川医師の会会報第83号より)


