金沢市民劇場会報の創作詩

9月23日、24日に「ミュージカル・はだしのゲン」の公演を計画している金沢市民劇場(演劇鑑賞会) の会報「このゆびとまれ」2013年8月号及び9月号に掲載された創作詩を紹介します。

 

<金沢市民劇場会報2013年8月号より>

いろいろな波が立っている

着衣なしの女の画さえ許されないイランで

「はだしのゲン」を出版しよう!

2年がかりで若い女性が翻訳をして

出版にこぎつけた

 

いろいろな波が立っている

「はだしのゲン」には

子どもが見るにふさわしくない画があるから

片付けておくように

そう指示した教育委員会があった

すぐに200件以上のメールが寄せられた

 

いろいろな波が立っている

子どもの目の前で

母が犯され、

父を殺されるのが

戦争であるのに・・・

 

いろいろな波が立つ中で

私はどの波にいるのか

どんな波をつくるのか

中沢さんの優しい眼差しに

見つめられて

 

<金沢市民劇場会報2013年9月号より>

ああ・・ヒロシマ・ナガサキものか・・

わかっているよ

でもなんか いやなんだよね

こういうの 観るって

 

詩人のアーサー・ビナードは語った

ヒロシマでは ウランを

ナガサキではプルトニウムを使った原爆の威力を

試したかったのです、アメリカは。

戦争終結のためではありません。

祖国の 恥ずべき行為を

被爆国の 日本のあちこちで語っている。

原発は保有国が核を支配の道具にしたいのです。

電力は副産物です、とも。

 

ABCC (原爆傷害調査委員会)は 被爆者に

血液提供をうながしても治療はしなかった。

調査結果はすべてアメリカに持っていった。

身近な人が治療を受けられず悔しがる「ゲン」

私は 何をわかっていた?

詩人に教えられ

マンガに教えられ・・

ミュージカル「ゲン」は

ニューヨーク‥ロシア・ポーランド・韓国と

巡り続けた。 日本の各地も。

なぜ?

 

風立ちぬ いざ生きめやも

子も孫も

あれから3年目の秋に

 

 

はだしのゲン・紙芝居

出版物の紹介


はだしのゲン
『わたしの遺言』
 中沢啓治 著

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