県下の中学校に「はだしのゲン」寄贈始める
――平和活動の一環で数年前より計画――
奈良県保険医協会
奈良県保険医協会は患者住民の生命と健康を守る医療人として平和を守るための様々な活動を展開しています。その一環として、原爆の恐ろしさを第二次世界大戦当時の社会情勢も含めつぶさに描いた「はだしのゲン」(中沢啓治著)を子どもたちに広めるべく、県内小中学校への寄贈活動をスタートしました。
1月12日、奈良市立平城中学校に「はだしのゲン」日本語版ならびに英語版(ともに全10巻)を寄贈しました。同校からは上羅(うえら)和博校長、榧木(かやき)俊哲教頭が応じました。
寄贈にあたって青山哲也理事長は、「戦争を体験した世代が高齢化する中、戦争の悲惨さ、平和の尊さをリアルに描いた『はだしのゲン』は教材としてうってつけだ。ぜひ活用を」と訴えました。上羅校長からは、「同書は図書館に所蔵しているが長年に渡り多くの生徒に読まれ痛んできている。今回の寄贈は大変ありがたい。また本校では平和問題は意識的に位置づけ、修学旅行で戦跡を訪ねたり、戦争体験された方の講演会など行っている」など感謝の言葉がありました。
奈良県保険医協会では、今後も県内小中学校への寄贈活動に取り組んでいきます。
(奈良県保険医新聞2017年2月号より転載)